いつかダレカに預けられた重荷を、君に受け渡して居るんじゃないかって。 いつも僕は不安になるんだ。 だって。 君の耳に届く言葉が、今の君とこれからの君を形作っていくんだから。
ひび割れた心は元に戻ることはないけど。 『なおりますよーにっ!』って目をギュッとして、かわいい絆創膏を貼った。 君が僕の為にくれたから。
僕の心の色が、見えたのかな? なんて。 君と僕の見る色は、きっと違うから。 君の作ったハートはきっと、僕の想う色とは違うんだ。
消えたら、何にもなんないんだって。 子供でさえ分かること。
曲がったピンクのスプーンに、零さないようにと「愛」を乗せた。 跳ね返されたソレが、僕を傷付けたとしても。 拾い上げ「今度は何を乗せてみようか?」と。 きっと、ずっと。 投げ捨てたりなんか、しない。
君はひとつひとつ、階段を上がっていく。君の階段はどんな景色に繋がっているのだろうか。いつか来る、君を見送る日に思いを馳せて、「今」をささやかにお祝いしよう。
君に「ごめんね」ばかり言わせてしまう。本当は、僕が言わなくちゃいけない言葉なのに。
このわずかな時間で僕は「ひとり」を満喫する。そうしたら、次、君の顔を見た時に、にっこり笑った「君の大好きな優しいママ」で居られるから。だから僕は「ひとりの時間」を大事にする。
君が外の世界で、どれだけがんばっているのか。僕には、わずかにしか感じ取れない。だけど、君を呼ぶ、たくさんのちいさくも大きなその声は、君の積み上げてきた「まいにち」を教えてくれる。
何もできなくても。「疲れた」が口癖みたいになっても。君が跳ねるように笑うから。僕は君とのなんの日でもない「まいにち」が大切なんだ。
君が望むなら何だってしようって想った。 だから、君が寝ぼけて僕を起こして、君はまた夢の世界に戻ったとしても、「夢の中まで僕を必要としてくれた」なんて。僕もまた、夢を見る。
君が泣いていても何もできない僕を許して欲しい。君が泣くと心臓が痛いんだ。君が「起きて」と言って泣くから、僕は自分の顔を叩いて君を抱きしめることにした。そうだ、僕は人である前に「母」なのだ。「ごめんね。おはよう。」