タイミングが少し遅れてしまったけれど、菊五郎さんの文化勲章受章の知らせを、とても嬉しく受け取った。二代目松緑からバトンを渡され、江戸の世話物を現代に息づかせるのは、どれほどの苦労だったことか。私は、菊五郎劇団を、長年、率いてきたことの功績も、筆舌に尽くせぬ重みがあると感じている。