◆物的なものが人の心身に与える何か、それはなぜか、が小さいころからとても気になっている。これを軽視する極端な精神主義に違和感を持つ。 印象深い造形をまずは確認していこう。 ローマの中心を感じようと踏み締めたカンピドリオ広場 (Piazza del Campidoglio)
◆「きっと、とめどない概念の流動への恐れが私たちを定義好きにする仕組みと、レベルはちがうが妙によく似た事情がそこにある。安心感への願望が、さまざまな諷喩としての書物を書かせ、読ませる」(佐藤信夫『レトリックの消息』185頁)。ナラティブではなく物的論拠ある安心をどう与えるかが焦点