自尊と独立の精神、つまりは武士的なものと言える誰かの主に支えられて、それに対する尊敬の念を捧げながら、自分の独立と自主を守っていくといったものが、自らを生かす場を見つけられずに、さまよっていくことになる 日本は最初から社会的な道徳とそれに還元し得ない和魂との闘争、矛盾、ずれ悩んだ
西郷隆盛をどういう精神で論じているのかというと、まさにキリスト教徒のピューリタニズムの精神として西郷隆盛を持ち上げ、それを褒めたたえるもの 西郷それから内村鑑三あるいは福沢諭吉、そういった武士道精神的なものが果たして社会道徳に還元できるのかという問題が、ここで立ち現れてくる