何故か頭の中に「チェリー」が流れている。流れているのだからと、素直に聴く。春の埃臭いお日様の匂い。吹くと寒い柔らかな風。明るい昼間なのに、どこかに夕暮れが見え隠れする。枯れ草と新芽の間で本物の春になるのを待ってるみたいだ。なんて、聴くと思う。土手とか、芝の公園とか、堤防とか。
私のしている事は、道端に勝手に花を植えて逃げるような行為で、その後のことは想像だけして過ごすような、臆病者で、けれどそれが、思いがけない何かに繋がるということを知っていて、要は私ですという(笑)なんの話してんのこれ?いい加減、布団から出ろ私よ。