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140文字小説 https://note.com/kinosita_asahi/n/nf46fe6755626 ラスト、少し手直ししました。 「コレを普遍的に捉えるのも…」と。 ちなみに、「実体験には非ず」ですが、似たことはありましたので、偉い人だった…と、不肖の子は思います

帰る間際「…久し振りに辰巳屋の『曙の桜』が食べたいな…」と財布を預けられた。好物だった羊羹だ。「明日見てくる。一口サイズを一個でいいね?」「…ううん、二個入りの…」「二個入り?また買うよ?」「…違う、…アンタの分も…」胸が詰まる。自分が世を終える寸前まで、我が母とは斯く在る人か。