【詩集 腕枕】少しでも傍で 大きな手の温もり 耳元の声 漏れる笑み ごれごりの左頸 痩せた体 儚げな横顔 空間で感じる沈黙の会話 今生に逢えるなら まだもう少し傍で 壺中の天 122-230612
【詩集 腕枕】何気ないひと時 髪を撫で撫で撫で撫で 俺、三つ編みできるんだ 編み編み編み さわさわさわ 愛しい大きな手 すやすやすや 濡れた頭をほらねって もう嬉しいよ 131-231204
【詩集 腕枕】まあいい ヤクルトを飲み 背中を踏んで お腹にくっついて 頭が無になって 手を繋いで 熱いお湯を浴びたと笑って 相談しないことの不満顔に ちょっとびびって 雨の様子に今のうちやぞと 場を離れる そんなひと時がすべて まあいい 130-231106
【詩集 腕枕】黙って見守る いつもとは何か違う雰囲気 なんだか胸騒ぎを感じる ぐっと堪えながら見守る 覚悟はあるつもりだが 体調回復優先の知らせに胸を撫で下ろし 心配した胸の内をちょっぴり告白する あれから13年 もうしばらく無事で 129-231023
【詩集 腕枕】もういいや めんどいこといわんといて下さいよ めんどいこというもん 言いたいこと言って 自分を出し合って 肩を並べられたから それも一期一会 127-230925
【詩集 腕枕】一期一会 それぞれの成すべきことに向かい いたわり合うひと時 互いの様子を気遣いながら ひょいと立ち上がる じゃあまたね 125-230810
【詩集 腕枕】晴れ男 大雨を心配してくれる貴方 ちょうどその時から晴天 少し痩せた体が切ない それでも相変わらず無邪気に 剣を振る姿に苦笑 次のステップに進みなよと励ましの声 ずっと見守ってくれてたんだな コツコツ進む背中を追って やるべしやるべし 124-230709
【詩集 腕枕】ここから 整ったら委ねて欲しい あるがままの私で あるがままの貴方の傍で 心から委ねられる今 無邪気な横顔を もう少し愛でていたい 惹き寄せられる記念日 またここから 123-230622