「将軍」になるには徳川家であること、「老中」には譜代の家であること、「奉行」になるのは旗本の家であること。江戸時代、政治的に有力な役職につくには相応な「家格」が原則的に必要だった。200年以上続いたこの仕組みが、現代日本において政治家の世襲に寛容な一因になっている様に思える。