カトリック司祭であり、古生物学者・地質学者であったシャルダンは、著書『現象としての人間』(一九五五年)で、人間は「生物圏(バイオスフェア)」を超えて進化し、「精神圏(ヌースフェア)」の初期段階のステージにあり、やがて叡智の究極点である「オメガ点」へと進化の道を歩むと主張した。