放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 "note"は”なんでも思いっきりテキトーにやればエエんよ”の略だから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ”サケ”と”シャケ”と”シャコ”と”ジャコ”と”チャゲ”は同じものだから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 開けないダイレクトメールはあっても、明けない夜はないから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ”ケチャップ”で大事なのは”ケチャ(舞踏劇)”で、”ップ”はオマケだから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで家に帰って封筒を開けてみる。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 北海道にゴキブリは居ないの。いるのはワラジムシよ。しかも床一面に』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 壁にミミアリー障子にメアリーなら、畳にはハアリーで天井には貞子がいるから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 キーホルダーにたくさんカギを付ければ付けるほど、重くなるの』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 私の言うことの半分は優しさで、もう半分はテキトーでできてるの』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 パンをいくらこんがり焼いても、咥えて走れば絶対すぐに噛み切って落とすから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで家に帰って封筒を開けてみる。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ”さしすせそ”は”さしみ、シチュー、酢漬、赤飯、そば”のことよ』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 チャーハンの”チャー”は、Charとは全く関係がないから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 iPhoneの"i"は"eye"、つまり”いつも見てるぞ”って意味だから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで家に帰って封筒を開けてみる。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ネズミは”mouse”よ。”mouth”は口だから』 ――僕はただ途方に暮れるしかなかった。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ”カラオケ”は本来業界用語で、カラフルなオケを持ち込んだからじゃないから』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで家に帰って封筒を開けてみる。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 お尻の部分を軽く押して柔らかく弾力があれば、メロンは食べごろなの』 ――そして僕は途方に暮れる。
放課後、彼女が薄いピンクの封筒を渡してきた。 帰ってから読んでと言われたので、ダッシュで帰って封筒を開ける。 可愛い便せんには、丸文字でこう書かれてた。 『忘れないで。 ”GONINサーガ”の主役はGONINじゃなくて4人だから』 ――そして僕は途方に暮れる。