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贔屓といえば中村屋

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十八代目勘三郎亡き後、勘九郎、七之助の兄弟が力を合わせて家を隆盛に導いているのは感動的でさえあります。コクーン歌舞伎、平成中村座のような勘三郎の遺産も、この世代にふさわしくアップ…
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記事一覧

【劇評369】勘九郎、七之助、鶴松、勘太郎。観客の胸を熱く揺さぶる「文七元結」。

熱く、激しい『人情噺文七元結』を観た。 「文七元結」といえば、中村屋にとって大切な演目で…

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長谷部浩
3週間前
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【劇評368】六法の意味を問う「きらら浮世伝」は、革命的でさえある。

 鳥屋から本舞台へ。花道のつけ際から鳥屋へ。役者の力感がほとばしる「六法」はいつも観客を…

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長谷部浩
4週間前
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【劇評365】新春の歌舞伎座。繭玉と鏡餅に彩られためでたき狂言の数々。六枚。

 あけまして、おめでとうございます。新年は、歌舞伎座昼の部から。 「対面」は、曽我物とい…

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長谷部浩
1か月前
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【劇評361】玉三郎の富姫を復活させた團子の純粋さ。『天守物語』をふたたび観る喜び…

  鏡花の世界 絢爛たる詞章で、真実の愛を語る。  泉鏡花の『天守物語』は、玉三郎が重ね…

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長谷部浩
2か月前
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「三田文學」秋季号に、勘九郎の『髪結新三』の悪、その色気について書きました

 「團菊爺から勘三津爺へ」と題して、雑誌「三田文學」に時評を書きました。ご想像の通り、早…

長谷部浩
4か月前
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【劇評346】勘九郎の『髪結新三』。果敢な挑戦。

型の美しさより、人間の業と考えれば、勘九郎初役の『髪結新三』が、がぜん意味を持ってくる。…

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長谷部浩
6か月前
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【劇評336】悪所の蠱惑を逆手にとった「歌舞伎町大歌舞伎」。

 歌舞伎役者がホストに扮したアドトラックが街を走った。  勘九郎、七之助、虎之介、鶴松の四人が、いかにもホストらしい衣装とメイクと背景の写真を撮り、大型トラックの横腹に並んだ。シアター・ミラノ座で行われる「歌舞伎町大歌舞伎」の宣伝のためである。念の入ったことに、それぞれの写真には、代表、専務取締役、主任、幹部候補の肩書きまで入っている。(撮影は細野晋司)  歌舞伎の宣伝としては、極めて異例だろう。けれども、江戸歌舞伎以来の悪所としての歌舞伎や劇場と連なっているように思った

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【劇評329】勘九郎、長三郎の『連獅子』。名人、藤舎名生、裂帛の笛に支えられ、難曲…

 勘三郎のDNAが確実に、勘太郎、長三郎の世代にまで受け継がれている。そう確かに思わせたの…

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長谷部浩
1年前
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【劇評328】鶴松の『野崎村』と勘九郎、七之助の『籠釣瓶』。一門の団結を見せ、よい…

 大間のやや下手側、追善興行のときは、思い出の写真が飾られる。今月の歌舞伎座は、十八世中…

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長谷部浩
1年前
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【追悼】近くて遠い人。写真家、篠山紀信の想い出。

 神出鬼没の人だった。  篠山紀信と会った場所を思い出せばきりがない。青山のスタジオはも…

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長谷部浩
1年前
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【劇評322】玲瓏たる玉三郎演出の『天守物語』は、本年の突出した収獲となった。

 透徹した美意識は、どこへ辿り着くのか。  泉鏡花作、坂東玉三郎演出の『天守物語』を観て…

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長谷部浩
1年前
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鶴松がお光を勤める『野崎村』。勘三郎の思い出。

 猿若祭二月大歌舞伎。もう十三回忌となるのか。墓参りは欠かさないようにしているが、今も、…

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長谷部浩
1年前
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【劇評312】歌六、勘九郎、児太郎の『金閣寺』。力作が揃う吉右衛門三回忌追善。

 祖父と孫の共演は、なぜ、ここまで観客の胸を打つのだろうか。  秀山祭九月大歌舞伎は、二…

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長谷部浩
1年前
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【劇評309】幸四郎、勘九郎の意気地。若手花形の成長を楽しむ『新門辰五郎』。

若手花形の充実が急がれる課題であるとすれば、真山青果の群像劇『新門辰五郎』を第二部の出し物とするのは、なるほどと膝を打つ、見事な企画である。

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