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常滑3部作【2018】

愛知県にはニョキッと突き出した2つの半島がありまして、西側の知多半島なかほどに位置するのが古くから窯業で栄えた町「常滑(とこなめ)」です。「常滑、家賃安いよ」のひと言で移住してから13年になりました。

せっかく歴史あるやきものの町に引っ越して来たというのに、ほとんど県外のクラフトフェアなどで活動していた晴三。そろそろ常滑を題材にした何かを作りたい…と思い立ったのが移住10年目。縁あって、地元のお店で展示会させていただける事になりました。日程と会場をおさえてしまえば、あとは作品を作るのみだぜ!

やきもの散歩道

常滑で観光と言えば皆様ここを訪れるのではないのでしょうか。その観光スポットのひとつが、こちらの「土管坂」。壁面が土管ですねぇ!(反対側の壁面はやきものの焼酎瓶が埋まってます)

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おっ!地面にも土管が埋まってるじゃないですか〜土管坂の名に恥じぬ土管づくしっぷり!…と、思っていたのですが。じつはコレ「けさわ」という土管を焼く時に使う焼台だそうです。展示会させていただいたお店・常々のメガネ店長に教えてもらいました。(※観光協会の紹介ページにも書いてあります)

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そんな常滑観光名所を題材にした木版画「土管」。晴三クリエイターページのヘッダー画像もこの版画の一部分です。

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窯ある所に煙突あり

やきもの散歩道を歩きつつふと目線を上げてみれば、そびえ立つのはレンガ造りの煙突。昔に比べてだいぶ本数も減り、現役のものはほとんどないそうなのですが、まだまだ常滑の空の象徴を飛行機には譲らない存在感。

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常滑によく見られる黒い塀の建物。その窓に映る「煙突」のある風景を版画にしました。

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朱泥の急須

水だし麦茶が便利な季節ですが、たまには急須でお茶を入れてゆっくり味わいたいものです。急須と言えば思いうかぶ赤茶っぽい色。あれが常滑焼きの特徴である赤土の色だとか。住んでみるまで、急須の産地がどこかなんて気にも留めませんでした…

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ちょっと一服「急須」でお茶を入れるひととき。お茶請けの気配に誘われたのか、縁側に闖入者の影が。

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地元の人々が集まる店・常々

これらの版画をお披露目するのに会場としてお借りしたのが「常々」さん。盆栽鉢梱包用の倉庫を改装したカフェには、地元の常連さんやモノ作りに携わる人たちが集います。そんな場所で常滑を題材にした作品をたくさんの方に愛でていただき、やっと常滑の住民になれたかな、という気がいたしました。「家賃が安い」以上の魅力が…いっぱいあるよ!

しかし、やきものに関しては門前の小僧・晴三。興味をもたれた方はこちらのサイトなどいかがでしょうか?(エイヤッと、丸投げ。)

【期間限定(7/31~8/6)】今回紹介した木版画を販売します。


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晴三/ハルゾウ
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