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coffee break
きっかけは、とある珈琲店のマスターから「ウチで展示会しませんか」とお声かけいただいたこと。お店の近くで開催されたクラフトフェアで、偶然目についた私の版画を気に入って下さったようです。一度お店にうかがい、打合わせという名の雑談をかわし、帰路についた運転中に思い浮かんだのが…「珈琲→豆→鬼」という連想。
さて、ここから始まりますのは「晴三妄想劇場」
珈琲は好きだけど、豆は苦手な青鬼。そんなマスターが経営する珈琲店に集まったスタッフとは…?
生豆を選別する小豆洗い
珈琲豆を焙煎する前に、まずは豆の選別をしなくてはなりません。
「人をとって食うか、小豆を洗うか」という謎の2択をつぶやくのにも飽きたし、そろそろジョブチェンジするかな…と、通りがかった珈琲店に求人の張り紙。種類は違えど豆の取扱いには一家言ある、とばかりに店の戸をくぐり、見事採用されたのがこちらの小豆洗いさんです。
小豆洗いをご存じない方には、なんのこっちゃ?ですが…小豆洗いという妖怪がいるんですよ、とだけお伝えしておきます。
珈琲豆を焙煎するジャコウネコ
豆を選別したら、お次は焙煎です。
毎日毎日ボクらは珈琲の〜実をたべさせられて〜いやんなっちゃうよ〜と、ある朝コーヒー農園のおじさんとケンカして飛び出してきたジャコウネコ兄弟。インドネシア旅行中だった青鬼マスターと偶然出会い、もしよかったらうちの店で働かないか?珈琲豆なんて見るのもいやだったら無理にとは言わないけど…と誘われ、二つ返事でお店のメンバーとなったのでした。
珈琲豆とジャコウネコの関係については、「コピ・ルアック」で検索♪
珈琲豆を挽く福の神
焙煎したら、さあ、豆を挽いて…って、なあに?機械に入れてボタン押すだけじゃないの。豆が苦手?よくそんなんで珈琲屋やろうと思ったわね〜まったく、しょうがないんだから…と、お店を手伝ってくれることになったのは、昔なじみの福の神さん。青鬼マスターとは毎年2月の初めに、とある行事で顔を合わせるのです。
お店のカウンター裏側にある珈琲豆の棚。福の神さん向って左側に見える伝声管でマスターからオーダーが入り、挽いた豆をその隣の小窓から渡します。
珈琲をいれる青鬼マスター
さあさあ、ここまできてやっとマスターの出番ですよ!おいしくなぁれ〜と、丁寧に珈琲をいれます。珈琲の味もさることながら、カウンター越しにマスターと会話するのを楽しみにしているご常連さんも多いとか。スタッフにもお客様にも恵まれた、マスターの人柄、ならぬ、鬼柄がしのばれる店「coffee break」ご近所だったら通ってしまいそう。
以上、“珈琲豆”から連想した、架空のお店を描いた4連作でした。
お店のモデルはもちろん・・・
展示会させていただいた、静岡は牧ノ原に実在するお店「自家焙煎珈琲屋コスモス」さん。マスターは人間です。展示中、晴三はお店におりません。なにかして展示をアピールしようと、この架空のお店のメンバーのイラストを描いてSNSにアップしたりしておりました。見取り図まで描いたっけ。マスターに珈琲をいれるポーズをとってもらったり、焙煎機やお店の様子を写真に撮ったり、ちゃんと取材?して作品作ったのはこれが初めてでした。
珈琲豆からここまで妄想が広がるとは思ってもみませんでしたが、この珈琲店のメンバーがいろいろやってる場面が浮かんできて楽しかったです。コスモスさんではその後もカレンダー展など開催させていただいて、お世話になっております。展示が無くても珈琲飲みにいきたいけれど、ちょっと遠いんだよなぁ…(常滑⇄牧ノ原)
【期間限定(9/18~9/24)】今回紹介した木版画を販売します。
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![晴三/ハルゾウ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116549930/profile_b7b1b0de9792fb6b1f6a5aead24d4a89.jpg?width=600&crop=1:1,smart)