単なる「大袈裟」な話。坊さんだけに!
先日縫い物をする機会があって、「針」を使いました。
その針を誤って自分の指に刺してしまったんですね。
今回はその時の話です。
いや〜あの時は痛かったですね。
もう思いっきり、やってしまいました。針とは凶器です。
指に刺したくらいでどうってことないではないか・・・。
この記事をお読みの、あなたはきっとそう思われるでしょう。
しかしこの「針に刺した痛み」は誰かと比較できない「宇宙一杯の痛み」であり、我々の真実の「命」なのです。
おっと、いきなり話が飛躍してしまいましたね笑
「宇宙一杯の痛み」とは何か?
「絶対」とは何か?
「相対」とは何か?
「完璧」とは何か?
「我々の命」とは何か?
今回のこの記事をもって、あなたがこのようなことを考えるきっかけとなれば幸いです。
絶対的な世界と相対的な世界
我々は普段から生身の体で生きております。
手が熱湯に触れればアチッと言って手を引っ込める。
鐘の梵鐘も自然と聞こえてくる。
目の前に展開しているものがごく当たり前に見える。
そういう生身の「命」を生きているわけです。
これらを一旦、「生命の実物」という言葉で例えましょう。
そもそもこの「実物」が無かったら我々は生きていけません。
例えば「熱湯」に手が触れた時、熱さを感じなかったら火傷してしまいますよね。
また「針」だらけの壁が目の前にあったとして、それが見えなかったらぶつかってしまいとても危険です。
「熱湯」が熱いのは紛れもなく「確か」な事であり、そこにはまず理由がありません。
誰が触れても熱い。熱いものは熱い。
そしてその熱い「熱湯」が手に触れると熱いと感じる事、これが「生命の実物」です。
誰からかまわずそのような命の作用をきちんと持っているわけです。
生命の実物とは相反しない、紛れもない確かな命をいただいているわけです。
もし「実物」がない場合、これほど危険な話はありません。
「実物」があるから我々は生きることができるのです。
生きるとは生命の実物に従って歩むことですからね。
腹が減って何か食いたい。食えば腹の中で消化をする。眠くなって、いびきをかく。その間にもちゃんと呼吸が行われる。
こんなにもありがたい命を今こうしている間にもいただいているわけです。
また熱湯に手が触れると「アチッ!」となるのはこれは「実物」の話で、これは決して「概念」の話ではありません。生命の実物に関わる非常に尊いお話です。
熱湯に手が触れて「アチッ!」となるのには「理由」はなく、またその時誰かと比べて「アチッ」となる訳でもないのです。
相対的に誰かの熱さと比較して作られた熱さではないということですね。紛れもない真実。
そう、その熱さは「あなたにとって宇宙一杯の熱さ」の訳です。
誰かと相対的に比べる事無く、絶対的な真実の元、あなたは「アチッ!」となった。
その「アチッ!」に大きいも小さいも存在しません。もう一度言います。宇宙いっぱい。熱いものは熱い。
その「熱さ」のように、「実物」とは絶対的なものなのです。相対的な作られた紛い物ではない。
またということは、我々が本来生きているこの命というのもこのように「実物」のみの世界なわけです。
あるいはこの絶対的な世界を「完璧の世界」と言ってもいいかもしれない。
もう少し分かりやすく見ていきましょう。
あなたが「裁縫道具」を使って縫物をしていたとします。
冒頭の私の話ですね。笑
その途中間違えて自分の「指」に針をさしてしまい、もうめちゃくちゃ痛くて反応的に飛びあがってしまいました。
無論私もそうでした。笑
その痛みは「どれくらい痛いか」とか「指をナタで切り落とすよりは痛くないだろう」とか、そういう次元の「痛み」ではありません。
誰かからすれば「そのくらい大した痛みではない」と言うかもしれません。
何をそんな「針」くらいで大げさな!と言うかもしれません。
しかしその「どれくらい痛い」とか「指をナタで切り落とすよりは痛くない痛み」というのは、相対的な話となります。
「痛い」ものは「痛い」。痛いものは痛いからそこでは決して比較ができません。
この「痛み」は相対的な話ではなく、あなたが確かに感じた「絶対的な痛み」なので誰かと比較できる話ではないのです。
この「痛み」は「宇宙一杯の痛み」であり、「完璧の痛み」であります。
それこそ他とは決して比べる事が出来ない完璧な世界なのです。
熱湯に手が触れて、「アチッ!」となる。
あるいは針を指に刺して「いてっ!」となる。
これは絶対的な世界です。
そして我々をなしている全てはその絶対的なもので本来成り立っております。
また周りの木々や壁だって、我々と同じような性質を持っております。
我々はもともと「宇宙一杯の命」を生きており、この世界自体、「宇宙一杯の世界」として共存しあっているのです。
結論:針はだめ、絶対。
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