可能なら空想の海にずっといたい、という願望
小さな頃からずっと、暇さえあればぼんやりと空想に浸る子だった。
本を読んで、感銘を受けて、ぼんやりと空想して…みたいな時間が幸せで。
たぶん周りからみたら、随分な「ぼんやりさん」だった。
しかし、成長するに従い、いやがおうにも「現実」と対峙する時間が多くなる。
当たり前だ。
勉強に部活に、遊びに、人間関係に、家族のことなど。
対処しなければならないことは、山ほどあるのだから。
しだいに、空想に浸る時間なんて、なくなっていった。
それでも、独身の頃はまだ、一人で本に浸る時間はあった。
休みの日に、あるいは通勤電車の中で。
本に浸り、感銘を受け、また時間を見つけてはぼんやりとする。
結婚し子供が生まれると、ぼんやりできる時間が皆無になった。
家庭を持つと、特に女は考えることが増える。
子供への対応、仕事のこと、実家とか義理実家への心配り、ママ友関係、家事。
ぼんやりとしている暇なんてなく、空想に浸るのは夢の中だけ。
子供の頃の、ぼんやりできていた時間が、いかに大切で貴重な時間であったかを、オトナになると思い知る。
可能であれば。
思い切り、いつまでも、本や空想の世界の中にいたい。
空想の海にただよい、身を任せていたい。
それで癒やされたい、自分のイマジネーションの欲を満たしたい。
でも、現実は押し寄せてくるから。
なかなか難しいなあ…
せめてnoteを書く時間は、ゆらゆらとイマジネーションの波にひたっていよう
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