推し活で苦手なジャンルの映画に挑戦した話
今一番の「推し」は、Snow Manの佐久間くんです。
映画「マッチング」に出演するのを知ってからずっと、落ち着かない日々を過ごしていました。
どうやら苦手なジャンルっぽい
いつもなら、推し活にはアクティブな私ですが今回は違っていて。なぜなら、私が苦手であろうジャンルの映画だったから。
「サスペンススリラー」って、どんなものか詳しく知らないけれど、雰囲気からして怖いやつだよね。
一応「サスペンススリラー」がどんなジャンルなのかググってみたものの、うーん、分かりそうで分からない。おばけやゾンビは出てこないみたいだけど、やっぱり怖そう……。
もともと感情移入しやすい私は、今まで殺人事件が起こる系のドラマや映画、本は避けてきました。見てしまうと何日間もメンタルを引きずられてしまうんだもの。
参考程度に、感情移入の具体例を挙げてみます。
分かる人にしか分からないとは思うけれど、こんな感じ。
怖いけど見たい
映画の公開が近付くにつれ、雑誌やテレビで佐久間くんへのインタビューを目にする機会が増えました。
彼の、役作りや作品に対する想いを知るほど「自分の目と心で確かめたい」という気持ちがふくらんでいく。いつもハッピーオーラ全開の佐久間くん演じるストーカー役って、めちゃめちゃ気になる……。
「怖い」と「見たい」を行ったり来たりする毎日は続きました。
公開日である2月23日を迎えてからも、なかなか決心はつかず……。仕事の休憩のたび、見に行った人の感想をチェックしていました。
当たり前だけど、「怖い」と感じるレベルはみんな違う。どれだけたくさん口コミを見たって、実際に私の心がどう反応するかなんて誰にも分かりません。
レビューを読んだところで、見に行く決心がつくどころか、余計にモヤモヤするだけでした。
勢いか運命か
その日、ライター仲間との交流会で、すこぶる気分が良かった私。
▼交流会の詳細はこちら
帰りの電車のなかで、楽しかった時間の余韻にひたっていたら、ふと映画館のある駅を通ることに気がつきました。(しかも割引デーで、普段より700円安い!)
また、3月下旬まで長時間一人での外出が難しいことも、私の背中を押してくれました。
正確には「勢い」。かっこつけるなら「見る運命」とでも言いましょうか。
電車の中で、映画のチケットを予約。
これでもう後戻りはできない。
ワクワクとドキドキで大騒ぎしている心を抱えて、映画館の席に着きました。
こんな110分は生まれて初めて
あっという間の110分。気付いたらエンドロールが流れていました。
率直に申しますと、自分史上、一番怖かった。
「えええ、なんで年齢制限ないのーーー?」とあたふたした、34歳。
顔を横に向けて何度も目をつむったし、心臓の音が全身から飛び出しそうになるシーンもあって。エンドロールが終わっても、放心状態でしばらく動けませんでした。
でも見たことに、まったく後悔はありません。むしろ、思い切ってよかったと思っている。ビビりな私をここに連れてきてくれた佐久間くんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
苦手なジャンルの映画に挑んだことで、推しの新たな一面を見られたのはもちろん、自分自身の枠みたいなものを超えられた気がします。
知らない世界を見せてもらって、今まで使っていなかった感情を一気に刺激された感覚。
「心の引き出しが増えた」。そんな充実感でいっぱいでした。
きっと今後、私の表現の幅も広がるはず。憑依型の佐久間くんに負けないよう、私ももっと文章にのめりこみたいな。
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