登園渋りに悩むママへー心理士さんからのアドバイス
「子供の感情は子供のもの。親が過剰に反応する必要はありません。」
先日、臨床心理士さんのセミナーでこの一言を聞いた時、ハッとさせられました。
毎朝、幼稚園に行きたくないと泣き叫ぶ息子を前に、どう声をかけるべきか、無理やり連れて行く罪悪感にどう向き合えばいいのか、私自身も不安に押しつぶされそうになっていました。
そんな中、臨床心理士さんに相談したところ、いろんな気づきをもらったので自分なりに整理したものを記録しておこうと思います。
行き渋りする子供になんて声をかけたらいい?
心理士さんに「無理やり行かせることに罪悪感があります」と相談したら、以下のような回答をもらいました。
・淡々と対応する
過剰に感情をのせて接しないようにすること。自分の感情と子供の感情を切り離して考えるのがコツだそうです。
・過度な期待をしない
3歳に社会性を求めるのは早い、とも言われました。「昔は2年保育が主流だった。年中・年長の2年間で小学校に行く準備は十分できる」とのこと。
今は親との安心感を築くことが大切だと教えてもらいました。
3歳児らしい行動とは?
心理士さんから聞いた「3歳児らしさ」が、とても腑に落ちたのでシェアします。
・その瞬間の感情で行動する
前日は「幼稚園に行きたい!」と言っていても、当日になれば気持ちが変わることなんて当たり前のこと。その瞬間の感情がすべてなので、過剰に気にする必要はない。
・基本的には自分中心
まだ他人の気持ちを理解するのは難しい時期。「これを自分がされたらどう思う?」といった問いかけはまだ難しいし、友達と遊べなくても心配しなくていいとのことでした。
発達の基準について
療育を視野に入れていた私にとって、発達の基準に関する話はとても参考になりました。
・4歳児の発達の目安(年少・年中)
・自分のことを「ぼく」「わたし」と言えるか
・経験や意思を伝えられるか
・「あ」のつく言葉を思い出せるか
・片足立ちやボールを蹴る動作ができるか
などなど、言葉や認知、運動面といった目安をまずは知ることが大切。
その上で「得意不得意があって当然。苦手なことがある場合は工夫や経験で補えることも多い」と言われ、安心しました。
親の安心が子供の安心につながる
セミナー後に園長先生ともお話ししました。
そこで言われたのは、「家が安心できる場所」であることが大切だということ。
「ママが安心できる場所だから子供は泣ける。それは誇るべきこと」
「ママは毎日泣かれて大変かもしれないけど、すんなり行かれてしまうママからしたら、羨ましいんじゃないかな」
うん、確かに。
改めて子供が私を頼ってくれることの大切さを感じました。
私が得た気づき
・過度に心配しすぎなくていい
他の子と比べず、子供のペースでゆっくりでも着実に成長していくんだ、と信じることが大切だと気づきました。
じっくり見守る余裕を持つことも親の役目。大きくなってもこの意識は忘れたくないなと思いました。
・子供の特性をポジティブに捉える
どうしても悪いところに目がいきがちですが、心理士さん曰く「夢中で遊んでいる姿から子供の興味や性格を見つけてほしい」とのこと。
また、息子の場合だと「人見知り」「場所見知り」がとにかく激しいのですが、ポジティブにいえば「周りをよく見ることができる」「慎重に行動できる」ということ。
個性を大切に、その子に合った関わり方が大切なんだと思っています。
・家を安心できる場所にする
「家に帰ればママがいる」と思えることが、息子の自立の一歩につながると感じました。少しずつでも「一人で頑張ってみよう」という気持ちを持ってくれたら嬉しいなと思います。
最後に
どこかで、同じように悩んで一人で抱え込んでいるママやパパもいるかもしれません。
でも、子供のことを親だけで背負う必要はないと私は思います。
園の先生、臨床心理士さん、そして同じ悩みを共有できる他の親たち、頼れる存在はたくさんいるし、見てくれているんですよね。
なので、時には自分から頼ることで解決することもあるのではないかと思いました。
子育ては、気持ちを揺さぶられることが本当に多いです。でもその分、得られるものも大きい。
今回、いただいた言葉を大切に、親としてのあり方をもう少しゆったりと考えていけたらと思いました。
・・・それにしても、毎日泣くのはいいが、せめて歩いて行ってくれないかな~
抱っこしすぎで左股関節が痛み始めました。
どうか皆さまもご自愛くださいませ・・・
(完)