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「ま幸(さき)くあらば」~有間皇子の思いとは。

ネットニュースに興味深い展示が載っていました。


画面越しの画像でも、非業の死を遂げた皇子や王(きみ)の人生、その思いが伝わってきます。

AIはダウナーを嫌うのか、明るい色調の生成画像が多かったのですが、生成物からチョイスして、雰囲気に合いそうなものを張ってみます。MicrosoftCopilotによるAIアートです。


少々豪快💦に過ぎますが。枝を引き結ぶ様子をイメージし生成したものです。


こちらも枝を引き結んでいます。奥に見える人物はお付きの者?枝を結ぶ青年の方に神獣のような生き物が止まっています。


以下は、このような結果が待っていたなら...…と思った生成画たちを。

多くの仲間達の笑顔。磐代から都に戻ることができたなら、このような光景が待っていたのでしょうか。


晴れやかな笑顔の皇子と、皇子を囲む人々。個人的害意は、あの時も今も存在しないのだと信じて生成しました。



有間は若者でした。人生を謳歌し、友と語らう。そのための祈りが「磐代の浜松の枝を引っ張っり結ぶ」ことであった。私はそう信じたいと思うのです。

歴史は後の世の人間、言葉を重ねれば「勝者」が綴るもの。書かれていることと、書くことができなかったこと。その双方を思うのが「歴史を振り返る」ということなのかもしれません。

有間皇子が遺した歌は万葉集に残されています。静かで哀しみを讃えた歌であると思います。
「ほぼ日刊イトイ新聞」に里中満智子さんのインタビューが掲載されていました。「天上の虹」で描かれた有間の姿、和歌も漫画となって掲載されています。



人形を作成された永瀬さんをXにて紹介した中田文花さんのポストがありました(展示の切欠、その発端となった紹介をされた方とのことです)。

万葉集にある有間皇子の和歌、二首を引用いたします。

有間皇子の自ら傷みて松が枝を結ぶ歌二首

家にあればにに盛るいひを草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(万2-142)

有間皇子 万葉集巻2・142

磐代いはしろの浜松がを引き結びまさきくあらばまた還り見む(万2-141)

有間皇子 万葉集巻2・141

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


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春永睦月
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