香り高き入学式【毎週ショートショートnote:お題「深煎り入学式」】参加記事
#毎週ショートショートnote お題「深煎り入学式」参ります。今回は特に自信が無い💦参加することに意義あり、でお目汚しを。
深煎りと浅煎り。まずはこの二つを分類することから、この学園は始まる。
先入観、言葉のイメージだけだと、深入りの方がきつめ、苦いように感じる。しかし実のところ、浅煎りの方がきつめだったりするのだ。言葉だけでは分からない、実際に体験しないことには、何も。
「皆、そろそろコツは掴んだか?一瞬のタイミングを逃すと別物になる。集中力を切らさぬように」
教官の声が掛かる。入学式前日のシミュレーション、この通過儀礼をクリアせぬことには、入学式に出席することはできない。勿論、授業を受けることは叶わないのだ。
浅煎り。水分を残し酸味を生かす。
深煎り。芯まで火を入れ、甘味と香りを引き出す。
果実のような芳香を放つ浅煎りの特徴を押さえた後で、新入生は深煎り技法を学んでいった。
やがて、新入生・候補生たちが香ばしい薫りを纏った時、教官からOKのサインが出る。シミュレーション合格の合図だ。
今年も深煎り入学式が開催される。新たな可能性を抱いた若者たちの未来を築く学び舎で。
余談であるが、この学園が焙煎士養成学校であるか否か。それは実際に見学し、その目で確かめて欲しい。香り高い学び舎であることだけは、ここで保障しておく。
拙稿題名:香り高き入学式
総字数:504字(原稿用紙1枚強)
よろしくお願い申し上げます。
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