ある事故を間一髪で逃れてから、子どもの手を引っ張れない母親になってしまった。
長男(幼稚園児)と手をつないで、スイミングスクールに通っていた。
もう片方の手で、産まれたばかりの次男を乗せたベビーカーを押しながら。
ベビーカーを駐輪場の入り口に置いて、新生児を小脇に抱えて二階の更衣室に上がり、長男を水着に着替えさせ、ガラス越しにレッスンを見ながら新生児と四十分待ち、また二階に上がって長男を着替えさせ、長男の手を引きながらベビーカーを押して家に帰る。それを週に二回。
ほんと、よくやっていたよなあ。(もちろん当時ほめてくれる人なんていなかった。できるものな