マガジンのカバー画像

書き仕事の日々

26
「こんなふうに二十数年書き仕事してきました」を、かっこつけずオープンに。何かが少しでもどなたかのヒントになってくれれば。昔読んでいただいた方には、その時代に戻って懐かしんでもらえ…
2025年1月現在25記事(1記事平均1800文字程度)。書き仕事のヒント、執筆裏話などなど。
¥300
運営しているクリエイター

記事一覧

資料の海原から浮かび上がるヒストリカルロマンス――書き仕事の日々25

私は、史実からヒントをもらいながらフィクションを書くのが好きで、 二十数年そのようなもの…

14

歴史物を書く時、頼りにしたもの3つ(ネット以外)――書き仕事の日々24

歴史物を書こうとするとき、ほしくなるのが資料。 たとえ架空の世界の物語を書くとしても、そ…

はるなしおり
3週間前
13

「お蔵入り」した美少年のお話を――書き仕事の日々23

『書き仕事の日々20』で、「視点揺れまくり」問題について書きました。 すなわち、 「はるなの…

はるなしおり
1か月前
11

週間バーティカルノート手帳で日々を俯瞰(ふかん)してみる――書き仕事の日々22

書き仕事は、いつも一人。そばに誰もいない。 誰かいてくれたらなあ、 と、最初の頃は、かな…

10

在宅ワークに病んだら、5分間だけお皿を洗ってごらん――書き仕事の日々 21

二十年以上、在宅で書き仕事をしてきました。 在宅ワークはね、すばらしい面もあるんです。時…

14

「書き仕事の日々」目次とあらすじ その1~20

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

15

『視点揺れまくり』問題――書き仕事の日々20

『ロクサリーヌ夜話』を書く直前(2010年)、編集さんに言われました。  「はるなの書く話は、登場人物の『視点が揺れる』」 情けないことに、最初、言われた意味がよくわからなかった(汗) いやいや(汗)どころではなく、本当にあせりました。 私は、物書きになるための基礎勉強のようなものをまったくしてきていないので、 物書きを続けるための『屋台骨』みたいなものが、かなり脆弱。 何かあると、たちまちぐらぐらします。 だから、とりあえずその場でいちいち真剣に考え、 場合によっては、

一つのせりふを書いた瞬間いきなりどぉんとふってきた一冊分のロマンス――書き仕事の…

港近くの居酒屋。二階は娼館。 主人公の青年は、先輩のガッシナさんに連れられ、どきどきしな…

17

少女向け「ライト」ノベルとしては、やや「ヘビー」すぎる、そんな設定――書き仕事の…

やや体調を崩して、書いていたシリーズを続けるのに苦労していた2005年、 処女作『マリア』が…

17

メロヴェの劣等感が、マリアの劣等感よりもやっかいなのはなぜか――書き仕事の日々17

『エドエマ』を書き上げた次に、何を書こうか、いつものように手探りしつつ、どうにも未完の『…

34

「カサブタ」がはがれるまで――書き仕事の日々16

昔ラジオを聞いていたら、誰かがインタビューに答えておられました。 「ぼくはそういう「カサ…

24

左目だけで書くようになって、4年――書き仕事の日々15

左目だけで書くようになって、4年。 私、榛名しおりは、右目の中心視力がありません。

25

出版された自分の本は、二度と読み返したくない――書き仕事の日々14

出版された自分の本を読み返すことは、できればしたくありません。 本を手に取ったり、カバー…

21

ボツになった原稿を、自分のホームページ上で無料公開した昔話 ――書き仕事の日々13

昔々。 (正確には、2002年8月から2003年12月にかけて) 『ゲルマーニア伝記』というシリーズを書いていました。 読者のみなさんには『ゲル伝』と呼んでいただき、重版もかかりました。 一年四ヶ月の間に、外伝一冊を含めた計五冊が出版されました。 しかし五冊目(四巻)を書いてる途中で体調を崩し、 (忙し過ぎたのに加え、当時、粘膜下子宮筋腫をかかえて極度の貧血状態でした。その後結局、子宮全摘することに) 六冊目(五巻)をなんとか書き上げたものの、不出来だったことに加え、前の四