歴史物を書く時、頼りにしたもの3つ(ネット以外)――書き仕事の日々24
歴史物を書こうとするとき、ほしくなるのが資料。
たとえ架空の世界の物語を書くとしても、それっぽい歴史の資料は、創作のヒントになるはず。歴史資料がほしい時、頼りにしたもの3つ。
①図書館にGO
もちろんネットも頼ります。(ネットの検索沼にはまる危険な話は次回)
しかしやはり頼りになるのは、本。
特に図書館に行けば、絶版になった本だってずらり。
このごろは、図書館のホームページにはほとんど検索機能があるし、
『カーリル』なんかだと、全国図書館の蔵書を検索できるから、
とりあえず、何かキーワードになりそうな単語(たとえば「中世ヨーロッパ」とか人名)で検索をかけると、読んでみたい本がずらり。
住んでいる市の図書館に限らず、隣接の市町村の図書館でも借りられたりするし、もし借りられなくても、図書館の机に広げてメモはとれる。図書館の中にコピー機があれば、必要なページだけコピーできる。大学の図書館の中には、一般市民貸し出しOKなところも。
昔、ある本を検索したら、なんと子どもが通ってた大学の図書館にあった!ので、拝み倒してかりてきてもらったりしたなあ…あれはアレクサンドロス大王の関係の古い古い何かだったか…?(アレ伝書いてる頃はまだネットで検索できなかった)
地元の図書館で出会って、何回か借りるうち、とうとうAmazonで注文した
『カラーイラスト世界の生活史』シリーズの22巻『古代と中世のヨーロッパ社会』。
『幸福の王子エドマンド』『虚飾の王妃エンマ』を書いていたときはこれがずっと机の上に並んでました。
この『カラーイラスト世界の生活史』シリーズ全29巻(東京書籍)は、はるなの著作の参考文献には、シリーズのどれかが必ず入ってるんじゃないかと思います。それくらい頼りにし、図書館でかりてはお世話になっていたシリーズ。
『ゲルマーニア伝奇』シリーズを書いていた時には『民族大移動から中世へ(23巻)』とか『ガリアの民族(5巻)』など。
『アレクサンドロス伝奇』を書いていた時には『古代ギリシアの市民たち(3巻)』『ポンペイの人々(21巻)』などなど。
他にも、図書館にいくたび必ずパラパラしたくなる、でっかくてきれいで重~い歴史本がたくさんあります。
ネットでうまく資料が見つからなくても、大きめの図書館にいけば、出会えることもあります。はるなはとりあえず図書館へGO。
②映画
もともと映画をみるのが好き。
時代考証がしっかりしてそうな歴史物の映画をみるときは、必ず紙と鉛筆を手に持って、言葉で「スケッチ」しながらみます。机の上に並んでるのはどんなものか。あの食べ物は何?彼が着てる服は、いったいどこからどうやって脱ぐのか。ろうそくや燭台、ランプなんかをどう扱うのかも参考になります。どうやって火をつけるのかなとか。
ガヤガヤした街中や、市場の様子なんか出てくると、もうワクワクします。きれいな街並より、なにか「におい」が漂ってくるような画像の方が好き。あれやこれやメモを取るのに忙しい。
そう、はるなはちょっと「におい」にこだわりがあります。現代日本にいるような無臭な人ってありえない。何かしらにおうはず(笑)たとえば『マリア』の選帝侯の「テーマにおい」は、なめし皮だったような?
戦闘シーンは、とにかく生々しく書きたい。『ブレイブハート』とか『グラディエーター』で「言葉デッサン」しました。武器が本当に重たそう。
同じくラッセルクロウの『ロビンフッド』は、戦闘シーンもすごいが、体に張り付いた鎖帷子をケイトブランシェットに脱がせて(はがして)もらうエロいシーンなどなど素敵だったなあ。
時代考証がちょっと…という映画でも、ビジュアルとか雰囲気は参考になります。『キングアーサー』なら2004年版の方。トリスタン役のマッツミケルセンの衣装とか地味シブで素敵でした。『ロックユー a knight’s tale』は、へこんだ鎧を修理する娘職人とかが出てきて、おもしろかった。なるほどなあ。職人についても調べないといけないと思いました。ああ、映画の話はキリがない。
③テレビ番組
ありがとうございます。サポートして下さったあなたのおごりでゆっくりお茶を頂きながら、次は何を書くか楽しく悩みたいと思います😊