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日記だから

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べたな日記です
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銀婚式の朝

銀婚式の朝

未明の湖面すれすれに低く鳥の群れが飛んでいる。その一羽一羽が鏡のような水面に映っているから、まるで紙の裏に出たホチキスの針のように規則正しく見える。鳥の数はちょうど九羽だ。いや、先頭のずっと離れたところに長を務めるのがいるので十羽だ。全体の絵の中で、曇った空が様々な灰色を帯びた様子で大方の構図を占めている。

級友だったLori Andersonの撮った風景はそんな感じだ。いつか、このような風景に

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犬の生活- 初日の出

犬の生活- 初日の出

犬には日の違いが分からなかった。自分の誕生日もクリスマスも、ましてや元旦であることなど、全く分からない。

良い日と悪い日はあった。ごくたまに、円筒形に組まれた肉や魚に生クリームやヨーグルトがかかったのを振る舞われることがあったし、自分のpack(群れ)がたくさん集まって、何とはなしに話したり音楽を聞いたり散歩をしたりする場に一緒にいられることがあった。そういう日の夜は、ぐっすり眠れたし、良い日だ

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宣教師さんの結婚式

宣教師さんの結婚式

(写真掲載はご本人の許可をいただきました。^_^)
今日、シンガポールから私たちの教会でずっとご奉仕をしてくださった女性宣教師の方の結婚式がありました。Zoomで参加できました。

心深く動かされました。彼女のこれまでの、真摯なご奉仕故だと思います。
教会の姉妹のご主人の病室を、以前、一緒に尋ねた際、何度も癌の治療をされているその宣教師が、気管チューブの痛さについて触れておられました。病室で横たわ

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水元公園@葛飾区と「父親の骨は引き取れ」「ウンデッド・ニーの逆殺」

FBで知り合ったダグと初めて会った。彼の家のすぐ近くで。
詩人が「お腹空いた」と言うので、中華料理店に入った。直ぐにダグが来たので「You look exactly like your photo!」と言うと”Do I look worse than photos?!”と言う。

Damn to a mask! マスクのせい。

一緒に水元公園に行く。非常に広大で美しい公園。
かわいそうに、ダグの

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犬の生活1: 卵

犬の生活1: 卵

強い雨が迫っている夕暮れだったので、匂いが濃く立った。それで犬は余計に夢中になって、道端の雑草を嗅いで歩いた。犬の頭の中には、近所の犬大体六十頭余りのデータベースが整っていたけれど、それを誰に知らせるというようなこともなかった。ある箇所に行くと犬Aの匂いが濃くし、別の小道に行くと必ず犬Cの匂いがした。そういうことを確かめてきちんと自分の匂いをつけるうちにどんどんと、これで良いと思うような気持ちが犬

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今日の悟り

人を失うことが悲しくて疲れると、色々発見がある。
正しい悲しみは悪いことじゃない。むしろ悲しみが脇に追いやられ過ぎているのが問題なのだ。

その悲しみの中で記憶は、失われてしまった/失われようとしている人が、自分にかけてくれた最も親切な言葉を呼び起こそうとする。そしてキリキリと自分を刺す。

そうあるべきなんだ。

義母(はは)の死

義母(はは)の死

義母が亡くなった。夫の母親が息子の誕生日に亡くなった。つまり息子が64才になった日に94才でなくなった。3月がお誕生日だから、95才になる前に亡くなった。
姉のジュリーは、これまで何度も何度も回復を繰り返した母親の中に、今回は、生き抜く気概が見つからない、と言っていた。
「彼女は多分もう、あきらめているようなのよ」と説明していた。ジュリーはこういうことを割と的確に言うのである。(ついでに犬と猫の気

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マッキーの思い出

マッキーの思い出

マッキーの思い出はたくさんある。講堂の片隅や、教会の1階でご家族とおられた姿は何枚も脳裏に思い浮かべることができる。いつも色白なすべすべの肌をして、そしてだんだんと青年の面差しを持つようになった。ただ、自分と直接ということになると、たった一つの思い出しかない。

それは今思うと神様が与えてくださった思い出だ。

ちょうど二年半前のことだ。どこに桜を見に行こうかと、地図を見てるんです、と教会の姉妹か

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モップを洗うバケツのようなバスタブの話

モップを洗うバケツのようなバスタブの話

最近このnoteを通して東京に住まないことを信条としている神奈川県在住の方を知った。
おそらく理由は村上春樹さんが大昔に書いておられたことと一緒で「モップ洗うバケツほどの大きさのバスタブを備えたスペースに何十万も払うってどうよ」ということだと思う。(村上春樹さんはその時確か、原宿近くのワンルームマンションのことを書いておられたように記憶している。)

もちろん東京都下だってあるし、東京も広いから、

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張り子の住所が無くなる話/Disappearance of the Paper Tiger

張り子の住所が無くなる話/Disappearance of the Paper Tiger

English translation follows after Japanese.

夕方、9年以上近く使っていたリージャス青山一丁目、通称「プラースカナダ」が閉業する知らせが入る。
驚く。一生存在するのかと思っていた…!
2012年に帰国した際、従妹と下見に訪れた。それから受付嬢は20回以上は変わったと思う。しかし自分自身がこのオフィスを使ったのは、せいぜい3回ほどだから実際のところはもっと

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Scarred Body and Mind

Scarred Body and Mind

Today’s message at church was given by Yuka, my friend at a Bible School.
(My husband later told me that he couldn’t associate giving a sermon with such a young and nice looking lady.)

The passage wa

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倉庫からブルワリーに

倉庫からブルワリーに

以前友人が教えてくれた天王洲アイルのT.Y.Harborを犬と詩人と再訪。
その時の友人の話では、確か寺田倉庫創業者のお孫さんが西海岸でレストラン業を修行されてオープンされたブルワリー。

なんとなくオーストラリアのブリスベンを思い出した。
桜の頃に帰ってきたい。

犬はひたすら「ネズミネズミ・・・」
プロなのか?

昼:梅梅

夜:T.Y. Harbor

私はママさんじゃないのですよと言って上の方に怒られる話

私はママさんじゃないのですよと言って上の方に怒られる話

いつもの通りに朝、詩人と犬の散歩に出ると、掃除のおばさんが少し暗い顔をして、マンションのごみ取集所のところにおられる。
(我々は平日、敷地のとても狭い、縦に細長い都心のマンションに住んでいる。おばさんは、その限られた公共スペースと、約27戸から出されるゴミとリサイクリングの処理をしてくださっている。犬をとてもかわいがってくれて、「ウチのコになりなよ」といつも言ってくれる。)

「こんなのを出す人が

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犬制作マニュアル

犬制作マニュアル

犬の作られ方の順序だが、多分鼻から入るんじゃないだろうか。
鼻の方の形とかもうものすごく完璧なんである。形ができた後、うちのなんかは鼻の両側に「とめ」(書道用語)があって、で、目の方に上がって行って、目の下にはわざわざ白いアイラインが細く描いてある。
鼻から耳にかけての一連の形の作り方もすっとしている。そこからこう、大いなる手がしっぽに向かってさぁっと、陶芸みたいに伸ばされたのが分かる。
ろくろは

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