見出し画像

【私の本棚#3】断片的なものの社会学


人の語りをを聞くということは、ある人生のなかに入っていくこと。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

ホームレス、風俗嬢、路上ミュージシャン、団地に住む居住者など
様々な属性の方へのインタビューと、そしてその考察が淡々と述べられているエッセイでした。

類は友を呼ぶではないが、自分の知り合いにはいない方のエピソードから「断片的」に社会が垣間見れました。

人のモヤモヤの本質に迫るような考察もあり、ついついノートにメモってしまいました。

・私たちの人生は何にもなれずにただ時間だけが過ぎていくような、そういう人生である。(中略)
だが、いつも私の頭の片隅にあるのは、私たちの無意味な人生が全く知り得ないどこか遠い、高いところで誰かにとって意味があるかもしれない。

・私たちの人生には、欠けているものがたくさんある。私たちは、たいした才能もなく、金持ちでもなく、完全な肉体でもない。このしょうがない自分というものと、死ぬまで付き合っていかなくてはならない。

断片的なものの社会学

本日も読んでくださりありがとうございました。
気に入ってくれたかたはスキを押していただけるととても嬉しいです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集