春華モモ 本の虫になる#1 子のために親としてできること。『せいいっぱいの悪口』
子のために親としてできること。
昼ごはんを済ませた後は、ずっと読書をした。
昨日から読み始めた『せいいっぱいの悪口』。
読み始めは、今のわたしには何だか暗くて重い感じがして、
読みにくいし途中で止めようかしらと思った。(ごめんなさい)
こう思ったのは、表紙カバーに、
なんて書かれていて、
暗くて重い感じがすると自分自身に植え付けたからかもしれない。
けれど読み進めていると文体や言葉の選び方に慣れてきたのか、
読了できそうな雰囲気になってきた。
p.118に登場する「たほいや」という遊びが面白そうだ。
p.119では、お子さんが初めて歩いた場面が記されていた。
読んでいて胸が熱くなり、作者と同じように嬉しくなった。ちょっと感動。
そして、本の最後は、「明日が怖い」と言っていた作者の堀さんが考える、お子さんのために親としてできることが綴られていた。
ここはこの作品の中でいちばん好きな部分。
そして、それはお子さんへの広く深い愛情を感じる内容だ。
そんなことを想いながら本を閉じた。
これらの好きだと思う内容と、心に残る文章が読めた今は、わたしにとってはもう、何だか暗くて重い感じで読みにくいものではなくなっていた。
温かな気持ちに包まれた一冊となっていた。
『せいいっぱいの悪口』(堀静香/百万年書房)
2022年11月11日 初版
ZINE「せいいっぱいの悪口 増補版」より加筆、修正されたものを主に収録しているエッセイと日記。
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