389.今朝、東京の朝に冬を感じた
今朝、外に出たとき。
日に日に僅かに下がる気温の中、昨日と今日の変化を感じた。
冬の匂いがする。
季節によって、匂いは違う。
自分はその違いを結構敏感に感じるほうだと思っているけれど、とうとう今日、今シーズン初の冬を感じ取ることができた。
匂いは記憶と強く結びついているそうで、その瞬間、いろんな情景が一度に脳裏をよぎる。
冬の到来は、寒さが厳しくなり始める予兆。
そして、クリスマス、年末年始と続く。
その世間の慌ただしさが頭に張り付く朝で、同時に僕は焦りを覚えた。
もう、11月で、12月で、冬で、2024年の足音がすぐそこまで迫ってきている。
知らなかったとは言わせない。
気づかなかったとも思っていない。
もう、なんて悠長な枕詞に責任を転嫁したりしない。
今年の目標は何だっただろうか。どこまで達成しただろうか。
秋には何を成し遂げたかったのだろう。
どんな10月にして、どんな11月にしたいと思っているのだろう。
12月を迎え、そして年を越える、その覚悟はできているだろうか。
冬がやってくる。
僕はその準備ができているのだろうか。
そんな焦燥感。
クリスマスの動画がTikTokに現れ始めた。
冬の曲を聴くと、ちょっぴり懐かしくなる。
ただそんな感傷に浸っている場合ではない。
僕には年内にやり遂げたいことが、まだ山のように残っているのだ。
年内、などという不明確な期日も良くない。
期日は文字通り日にちでなければならない。
そうやって、目標やタスクに日にちを押し付ける。
決めた期日までに、決めたことをやって、決めたことを成し遂げる。
もはや準備すら遅いのではないだろうか。
朝の微かに冬を孕んだ空気は、その最終警告なのかもしれない。
そんな気がした朝。
今日、東京の朝に冬を感じた。
冬を感じて、焦燥感を覚えた。
今朝冬を感じた人はどれぐらいいただろう。
焦燥を覚えるなんてちょっと変わった人はどれほどいるだろう。
その焦燥を行動に変える。
飛ぶようにすぎる冬がまた今年も、始まる。