292.処女作大公開!歴代の自分の小説を振り返る
めちゃくちゃ恥ずかしいのですが、自分の作品を遡ってみました。
初めて小説を書いたのは中学二年生。
当時ケータイ小説が流行っていて、その波に乗っかっただけのただの時間潰しの一貫でした。
その頃のプラットフォームは「モバゲー」というサービスで、学校でとにかく流行っていたのを覚えています。
今は「エブリスタ」と名称は変わっていますが、作品は引き継がれて当時の文章のままで残っています。
中二病をこじらせていた時期を辿ると、自分の文章や表現の変遷を感じられます。
独学だと、約15年かけてこんなもんです。
最初は妄想を物語にしただけ
超能力とかファンタジーとか、児童書を読んでいた影響でとても好きでした。
自分でも書けるのでは、と血迷って書き出して、今から15年半も前の人生初の小説が、こちらです。
恥ずかしくて読み返せないほどですが、この一作を書ききったことで、書くことが楽しいことだと感じるようになりました。
この頃は特に、児童書ファンタジーにどハマリしていた時代です。
今まで書いてきた中で最も長編ストーリーも、この頃から5年かけて書き続けました。
妄想感満載ですよね。
自分のオリジナルの大陸と国と登場人物と設定で、ストーリーを構成立てて書いていた記憶があります。
このシリーズはⅡまで続いて、初めて万単位を超えるビューを記録した作品になりました。
よくこんな設定考えたなぁ。
文章も表現も稚拙すぎますが、個人的には好きでした。
いつかちゃんと書き直したい。
さて、そんなファンタジーと超能力で突き進んだ中高生時代、初めて自分自身でこれは面白いのでは、と思うほどうまく書けたと感じていた作品がこちらです。
この辺りから、エモさが出てきたように思います。
高校三年生の秋に完結して、これが70,000ビュー近くを記録した、当時の自分史上最高傑作でした。
読み返すと懐かしい。
これも今の文章の感覚で、いずれ書き直してみたい小説です。
その後は、短い話をちょこちょこと書き続けました。
ケータイ小説は下火になり、エブリスタという変更などを通して僕は少し距離を置くようになります。
その頃に文庫本に出会い、ファンタジーから青春や恋愛のよりエモーショナルな作品へと、好みが移り変わっていきます。
2012年ぐらいまでは、ギリギリこのプラットフォームで書いていたみたいですね。
小説の新人賞に応募し始める
大学三年生の頃から、小説の新人賞に応募を始めるようになりました。
自分の書いた小説、物語がどこまで評価されるのか、知ってみたかったのです。
応募作品は基本的には掲載はしないので、当時は落ちるまで掲載をすることはありませんでした。
その頃は大学野球をしながら少しずつ書き続けていました。
ペースは遅いながらも、ゆっくりと継続はしていたのです。
いくつかの新人賞に送りながらも、当時落ちた作品の一つが、今となっては電子書籍化した『小夏のブルペン』です。
新人賞に応募しては落選を繰り返していた大学時代、短めの物語からいろいろ書くジャンルを広げてきた期間でした。
このマガジンにまとめている物語も、確か大学三年生の頃に書いたものだったと思います。
大学生の頃にもファンタジーを書くことはありましたが、渾身の感覚はありませんでした。
ただ、完結まで書き切るというのは非常に大事な力だと、ここまできてようやく身に沁みて学びました。
「未完成の傑作より、完成した駄作」という言葉がありますが、本当にその通りだと思っています。
まだまだこれからも新しい小説を書き続けていきたいです。
そのために、相応しい経験と、今よりもっと時間を取れる状態をつくるための努力をしている最中です。
今すぐに書くことにすべてを捧げることはしておらず、集中すべき期間をずらしてより大きな時間と自由を得ようと算段しています。
目標は、2027年の35歳時に本を出すこと。
小説か、はたまた自伝的なビジネス書か、そこはわかりませんが、この先5年かけて電子書籍ではなく紙の本が広く行き渡る準備をしていきます。
楽しみですね。
その頃の僕は、きっと今よりももっと魅力的な物語を紡ぐことができると、信じています。