227.「“起業後進国”日本」意識改革の実現に向けて
一般的には、日本は先進国だと認識されています。
戦後の復興を始めとして、1964年の東京五輪、高度経済成長期など激動の昭和時代を駆け抜け、一躍世界を牽引する各国に肩を並べる存在となったと思います。
そして、平成時代。
時代の変化によって、生き方や働き方はより多様化し、インターネットの発達も後押しして多くの人々に様々なチャンスが行き渡るようになりました。
当たり前や常識は、時の流れに押し出されるようにして変わっていきます。
令和時代となった今、学生起業も珍しくなくなってきました。
副業や投資に取り組む人も少なくありません。
そして、「起業」という選択をする人も増えてきたのではないでしょうか。
ただ、日本ではまだまだ起業がスタンダードな選択とは思われていないのが事実です。
日本におけるアントレプレナーシップの現実
経済産業省は、毎年「GEM調査」(Global Entrepreneurship Monitor:グローバル・アントレプレナーシップ・モニターの略)という起業活動の実態や各国の比較を調査しています。
その調査結果からもわかるように、先進国の中でもとりわけ日本の起業浸透率、起業活動率の数値が低い。
このような実態を僕はまるで知らなかったのですが、起業を通してより自由な生き方を選択する人々が描かれているとある漫画を見つけ、俄然興味を抱くことになりました。
『スタンドUPスタート』という漫画です。
「人間投資家」と自称する主人公・三星大陽が、人の可能性を見出し、日本を起業先進国へという目標のもと、様々な人間ドラマが繰り広げられるストーリーです。
漫画アプリで無料である程度読めます。
その物語の熱量を、変化する人々の姿を、しかと受け止めてみてください。
日本を世界一の”起業先進国”にする!
この漫画の登場人物は、いろんな境遇のあらゆる職業で生きている人たち。
起業という選択肢などなく、この仕事以外考えたこともないような人たちがたくさん登場します。
その人達が、主人公の大陽と関わることによって新たな生き方を見つけていきます。
ただ、先述したように日本の起業活動率の数値は先進国の中でも際立って低く、内閣府にも起業活動や就業形態についての記載が書かれています。
そんな”起業後進国”ともいえる日本を、”起業先進国”にするんだと意気込んでいるのが三星大陽。
単にスタートアップ、起業を勧めているわけではなく、その人がより輝くように、人生の選択肢がより自由に広がっていくように、その可能性を信じて人に投資をしています。
以下のリンクが、第一話の最も見せ場のシーンです。
日本の起業活動率、起業浸透率について話し、日本人のより自由な生き方を目指して、そのビジョンを主人公が語っています。
上記リンクの次のページの、一話の締めがとにかく格好いい。
”起業する”ことが人生の目的ではない
さて、現実に置き換えてみると、確かに選択肢は増えるかもしれませんが、世の中の全員が起業しているわけではありません。
副業や投資など、人生を変える方法は起業以外にたくさんあるのも事実です。
ここで大事なのは、「起業することが目的ではない」という観点ではないでしょうか。
副業が成功することが、投資でうまくいくことが人生の目的でしょうか?
その先にはどんな生き方が広がっているでしょうか。
働き方の選択肢を増やすことは、より自由な生き方が出来ることだと、作中で大陽は話しています。
働くために生きるのではなく、人生をより自由に生きる状態になるために、起業という選択をする。
起業すること自体が正解というよりも、人の可能性を広げることが「起業する」という選択につながっている。
そう捉えると、確かにこれから起業を選択する人は増えてくるかもしれません。
何より”人の意識”を起業する
人の意識を起業する。
言い得て妙な言葉で、とても素敵な一言だと感じました。
頭ではわかっていても動き出さない人、動けないと思い込んでいる人、動く必要がないと思っている人が多いので、成功する人は一部に見えている、と思っています。
起こすべきは、自分の意識なのです。
今すぐ動き出すことが、より人生を自由に生きるためにやるべきことなのです。
私利私欲のためだけではありません。
大切な人を守る、家族を養う、親を介護する、生きているだけでお金も時間ももっと必要になってきます。
それを、何かに縛られたような状況のせいにするのは、もったいないなと思うのです。
本当はどういう人生を過ごしたいのか、我慢や抑制のない生活や生き方を、思い描いてみてください。
今は、時間がない、お金がない、人脈がない、という状況かもしれません。
ただそれは何もやらない理由ではなく、むしろ何かをやり始める理由ではないでしょうか。
だからこそ、やる。
時間やお金がないから、新しくチャレンジする。
そういうものだと思っています。
状況は整いません。
先に整って、さあ新しいチャレンジをしてください、みたいなことは起こり得ないのです。
僕も、状況が整うことはありませんでした。
これで起業準備ができる、これで新たな一歩を踏み出せる、そのための状況がわざわざ整うことは、一生ありません。
と、言い切れるほどの経験はすでにしてきたつもりです。
起業するのは、本当に叩き起こすのは、自分の意識。
その一歩は、いつかの未来につながります。
資産は人なり、人生は自由
『スタンドUPスタート』の主人公大陽のように、「資産は”人”なり」と人を信じ、その可能性に投資できるようになったら格好いいなと思います。
絵空事を言っていてもしょうがないので、まずは僕自身が、大きく変化してこんなにも人生変えられるんだよという証明になればと思っています。
人生の選択は、思っている以上に自由です。
もっと自由に、大きく、未来を描けるはずなのです。
僕は、まるでカレンダーの色がなくなるように、自由に時間管理ができる状態を創り出します。
そしてその自由を、たくさんの仲間と分かち合えるようになります。
起業を通して、人生の選択を広げる。
それは僕の30代のミッションだと信じて、動き続けます。