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グラン・トリノ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
『グラン・トリノ』を観た。Huluで、ちびちび、少しずつ観た。重い話なんだけど、エンドロールをぼ〜っと眺めながら、しみじみしてしまう映画。「面白い!」とか「悲しい!」とか「いい話!」とか、そういうシンプルな感情でなく、じわ〜っと記憶に残るのではないかしら。 pic.twitter.com/HTyFCFq9sV
— もりはるひ (@haruhi_mori) July 18, 2017
2008年のアメリカ映画。 自動車産業の街デトロイトで長年フォードの修理工として働いてきた頑固一徹の老人、コワルスキー。仕事を引退し妻にも先立たれ一人孤独に暮らす彼と、彼が忌み嫌う隣家のアジア系移民家族との交流を描いた、心に染み入るヒューマン・ドラマ作品です。原題 "Gran Torino"。
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出演は、主人公の「ウォルト・コワルスキー」に『ダーティーハリー』シリーズ、『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド。共演に、ビー・ヴァン、アニー・ハー、クリストファー・カーリー、ほか。
監督も、主演のクリント・イーストウッドが務める。
クリント・イーストウッドのこと。
今や名実共にアメリカ映画界の重鎮、クリント・イーストウッド。御年91歳!(今年の5月で 92歳!)
『ローハイド』、『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』など、西部劇で人気を博していた頃('50~60年代)は、わたしの親世代が観ていました。何しろ生まれる前のことなので、確かではないけれど――たぶん観ていたと思う。
だって『ローハイド』(1959~1965年)の曲、なぜか知ってるし♩笑
幼い頃、父が車の中で聴いていたんじゃないかな。
若き日のイーストウッド。イケメン!
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わたしたち世代(’70~’80年代)のイーストウッドの代表作といったら『ダーティーハリー』でしょうね~! 実はこれまで馴染みがなくて、まだちゃんと観たことがないのだけれど。
"Go ahead, Make my day."
のセリフは知っています。
・・・
わたしがイーストウッド作品をきちんと観たのはもっと後のことで、アカデミー作品賞を受賞した『許されざる者』(1992年/原題:Unforgiven)が初めてでした。
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当時、結婚して数年も経っていない若妻だったわたし。ある夜、元夫と些細なケンカをして、勢いに任せてプチ家出を決行したのです。とりあえず自宅から一番近い繁華街へ出たは良いものの、着の身着のまま、手持ちの現金もさほどありません。
親しい友人の所に泊めてもらおうか――とも考えたのですが、遅い時間だったため「迷惑かなぁ」と遠慮して、オールナイト上映をしていた映画館で始発まで時間を潰すことに。思い返せば、当時は女性が一人で気軽に夜を明かせるカラオケボックスも、ネットカフェもなかったのだなぁ。
あの頃、わたしの街にはまだ映画館が2つあって、比較的安心して眠れそうな、綺麗で新しい方の映画館へ足を運びました。まだ劇場が入れ替え制ではなかった時代。懐かしい。そこでたまたま上映されていたのが、クリント・イーストウッドの『許されざる者』だったのです。
もう30年も前のことだし、客席で仮眠をとるのが目的だったので、映画の内容はほとんど記憶にないけれど、うっかり観入ってしまって(笑)「とにかく面白い作品だった」ことは強く印象に残っています。後々、その映画がアカデミー賞を獲ったと聞いて「うん、そうだろうなぁ」と納得した思い出。
・・・
以来、俳優としても、監督としても、イーストウッドが好きになりました。監督作の『ミスティック・リバー』(2003年)。これも良かった。
『ミスティック・リバー』を観た。
— もりはるひ (@haruhi_mori) April 10, 2021
マーシャ・ゲイ・ハーデンとショーン・ペンが出演と聞いて、こりゃ良さそうだぞ、と。
いや〜、つらかったぁ。涙(お話が)
役者陣、期待を裏切らない名演技!
見応え充分です。#ミスティック・リバー #映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/IH60Gy0SNL
『ジャージー・ボーイズ』(2014年)も観ました。
『ジャージー・ボーイズ』を観た。元は舞台ミュージカルとのこと。映画としては、普通。監督のクリント・イーストウッドが一瞬テレビの画面に。『君の瞳に恋してる』って、フランキー・ヴァリがオリジナルだったのかー!
— もりはるひ (@haruhi_mori) May 20, 2019
あと、観ていてつい、グッチ(裕三)さんの顔がチラついてしまった。笑 pic.twitter.com/06WJa0GW9o
それから『ハドソン川の奇蹟』(2016年)も。
『ハドソン川の奇跡』を観た。
— もりはるひ (@haruhi_mori) August 14, 2021
イーストウッド作品なんですね!
空の旅は大好きなくせに、実はちょっぴり飛行機こわいビビり屋です。全員助かるお話で良かった♩笑
人々の善意と技術と誠実さと幸運が、奇跡をもたらす。#ハドソン川の奇跡 #映画好きと繋がりたい #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/by29uEiQgW
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イーストウッドがお好きな方は、こんなドキュメンタリー作品がワーナーから公開されていますので、よろしければどうぞ♩
クリント・イーストウッド:FILMMAKERS/名監督ドキュメンタリー<映画製作の舞台裏>「イーストウッド語られざる伝説」
今回『ミスティック・リバー』を観たくなったワケは、YouTubeでクリント・イーストウッドのこちらのドキュメンタリーを観たから。
— もりはるひ (@haruhi_mori) April 10, 2021
ラストシーンの意味について、ショーン役のケヴィン・ベーコンが語っています。
(ゲスト陣が豪華すぎる顔ぶれ!)https://t.co/fP8N4zUfPf#映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/3TwA1E6q6d
インタビューで語る映画人たちが、錚々たる顔ぶれ! おすすめです。
タフな偏屈ジイさん、ここにあり。
で、本作『グラン・トリノ』のことなんですけどね。
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大まかな「あらすじ」はこんなふう。(ネタバレなし)
急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを、哀愁の中にもユーモアを織り交ぜつつ端正な筆致で綴ってゆく。
![](https://assets.st-note.com/img/1646728237699-d2ifNf2QLO.jpg?width=1200)
長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれた、としつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも悪態をついては追い返す日々。
自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。
そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが――。
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・・・
個人的に、本作については “良い意味で” あまり多くを語りたくないなぁ――という気分になるから不思議。
重い話なんだけど、エンドロールをぼ〜っと眺めながら、しみじみしてしまう映画。「面白い!」とか「悲しい!」とか「いい話!」とか、そういうシンプルな感情でなく、じわ〜っと記憶に残るのではないかしら。
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良い小説を一冊読み終えた読後感のように、胸の深い部分に
“ずーん”
とくる作品なんですよね。わたしがここであれこれ書いてしまうと、これから本作を観る人たちの “ずーん” を邪魔してしまうような気がして。
みなさん、ひとりひとりの “ずーん” を大切に味わって欲しいな、と思います。
ワンワン!♡
イーストウッド演じる一人暮らしのコワルスキーには「デイジー」という年老いた愛犬がいるのですが、このワンちゃんがとっても可愛いです♩
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![](https://assets.st-note.com/img/1646728752090-kypXM4Z5Lx.jpg?width=1200)
ぜひ、そちらにもご注目を!
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