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6歳児と観るアイカツプラネット!第10話
アイドルのスキャンダルと運営、告白をめぐる運命の第10話。
第10話 世界に一つだけのハナ
いよいよハナの正体がわかってしまう日が!
案外早く要となるような展開が起きてしまい、アイカツプラネット!は早く終わってしまうのか?と、オドオドし始めた母です。
そんな母をよそに、きゃあきゃあと観ている6歳児。
我が子やその周りのお友だちを見ていて思ったのですが、年長〜小学校低学年くらいの女の子って「秘密」が好きだよね〜。
誰かの秘密を抱えていることが嬉しいし、秘密を言いたがる。
秘密を言いたがるって、一番傷つくよ、お友だちに嫌われちゃうよ〜と母はいつも突っ込むのですが。
毎回舞桜がクラスのドルヲタ三銃士に思わず正体を明かしそうになり栞にフォローしてもらうのが定番のワンセットで、その一連の流れが子どもにとってはたまらなく面白いのだそうです。
母もあの舞桜の姿がたまらなく可愛くて、毎度毎度微笑ましく観ていたので、あの流れが観れなくなるのは残念だなぁ。
今回は初っ端からドルヲタの賽銭箱であるshowroomのような配信画面に思わず東京タワー(¥10,000)が立っているか?!心の薄汚れた母は探してしまいましたが平和でしたね、人が溢れてもファンシーで平和な配信。
このファンからのお悩み相談から「告白」に繋げるのは、見事な展開とまとまりでしたね。
事務所が発表の場を設けるよりも先にファンに直接告白したいと言う舞桜、なんて真面目な子なの〜!
現実の話になりますが、最近(というか常になにかと起きていますが)3次元のアイドルでゴタゴタが起きると、事務所も本人も「謝罪文」とは名ばかりの言い訳を掲載するだけだったり、ヲタに追求されても誤魔化したり炎上しても「弁護士に任せているので詳しいことは言えません」とか、卒業したから知りませんと尻尾切りしたり。
ライブアイドル、いわゆる地下アイドルだけではなく、メジャーでもこんな感じでもやっていけるのだから推してるヲタクの心労も半端ないなぁと思うのです。
メジャーでも大手のハロプロやスタダはすぐに対応するイメージがあり、事が大きくなる前に厳しく対処する様に見えますが、世間からアイドル本人を守っている様にも見えます。プロと言えどもこの先の人生も長い女の子だし、場合にもよりますがこの選択はベターだと母は思っています。
だからこそハナのカミングアウトと、事務所の対応には拍手を送りたくなりました。
子どもにもわかりやすい言葉選びで誠実な気持ちを伝えるのは結構むずかしく、セリフがなくてもそれをサポートするいずみさんとシオリの描き方が絶妙で(マイクを落ちる手前で拾い上げる、って言う描写はすごい!)安心してこの子達はアイドル活動が出来ているんだなと母親目線でホロリしました。
記者会見で正式な発表をするつもりだった、と言っていたので、アイカツプラネット!の世界では伝統芸能のような1代目2代目の襲名的な交代もある設定なのかな?と思ったり。
明咲のハナと舞桜のハナで歌声もドレシアも違うし。
離れていったファンのことにも触れていて、ドルヲタ的には目頭が熱くなりました‥‥
そしてテレビの前の子どもは、ハナを応援しているわけで、うちの子のようにいつの間にかハナの目線でアイカツを楽しんでいるような子もいっぱいいる訳で。
そんなハナから謝罪の言葉なんて聞きたくないよね。
トゲのないような言葉選びが母的にもありがたいと思いました。
辛いのは現実だけでいいのです。今の子たちの世界の方が、母たち大人が子どもだった頃よりも辛いことがいっぱいあるはずなので。
なんかまた脱線してしまいますが、舞桜は'ハナ'らしさに縛られていたけど梅小路響子先輩(フルネームで呼びたい)との出会いにより自分らしいアイカツを楽しむようになり。
これまでのお話を通して観ていて、自分らしさの肯定が押し付けがましくなくていいなぁと思っていました。
いわゆる「前へ習え」を強制されてきた子どもが、いきなり「自分らしくあれ!」みたいなの言われても意味分かんないよね、っていうのをこれまでにお受験をしたり、幼稚園の様子を見て思っていました。
それは大人も同じで、母である私も「自分らしさとは?はて?」状態です。
特に母のような凡人は、最近はありがたい「自分らしさ」の押し付けに若干いらいらしていました。(短気)大人になっても求められる時があるので、脳内でキレ散らかしそうになります。
凡人だから自分らしさとか無いんだけど??何をしても凡だからほっといておくれ、それよりアイドルちゃんの天才的なステージを見たいんだが??みたいな‥‥
自分らしさを押し付けられても、それが逆に息苦しいと思っている子もいると思うんです。
別に最初は誰かの真似でもいいし、無理にこじらせなくてもいいし、自分らしさがしっくりくるまで型にはまるのも悪くないし。
だから我が子には、自分らしさうんぬんよりも、お友だちのその子らしさを認めてねというような話をちょこちょこしています。自分以外の誰かを認めることでグレーゾーンを広くして、いつかは自分のことも認めてあげてね、みたいな。いや、違うか?言語化するのは難しい。
ガールクラッシュ梅小路響子先輩と出会い、舞桜が自分でミラーインしたハナを自分で受け入れて、この人はこうでなければならないみたいな正解はない、ってことは子どもにも響いたはず。
子どもの話を聞いていると園の先生からの影響が強くて「青は男の子の色だからだめなんだよ。女の子はピンクじゃないと変なんだよ。」と我が子の口から聞いたときは絶句しました。
園の先生に言われたことは他にもあり、(園の先生方は母よりも全然若いです)女の子がウルトラマンを持っているなんておかしい、と一時期ウルトラマンのプリントされた園グッズを持っていくことを嫌がる時期もありました。
ウルトラマンの番組を観るとすぐに気持ちが高まり、再び自ら園グッズを使うようになりましたが‥‥
誰かなんと言おうと、男の子がアイカツプラネット!好きでもいいじゃん〜と、母に言われるのではなく自分から言える子になってほしいなぁ。
舞桜のハナは舞桜のハナである、アイカツプラネット!はそれを受け入れてくれる優しい世界でよかった。
ポイント返上して、またゼロからスタートラインに立って、トップアイドルのハナではなくて、舞桜のハナが走り出す。
アイカツプラネット!の終わりが近いんじゃなくて、ここからストーリーが続いていくってことでいいんですよね?期待していいですか??
そしてあの告白から一変、『またまたまたまたまた明日』のライブステージで一気に空気が明るくなりました。
我が子はずーーーーっと『またまたまたまたまた明日』を歌い続けていて、今までで一番好きな曲だそうです。アイカツプラネット!にハマるまでは宮野真守さんばかり歌っていたのに‥‥!
あまりに歌いすぎて、ついにアイカツプラネット!をミリしらな主人も口ずさむようになりました。
母子ともに健康なアイカツプラネット!沼にハマってしまったことを、ここでようやく自覚した母なのでした。
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