落ち込んだときは、「客観視」と「脳の仕組み」を利用して”騙す”
ここ最近のどんより天気も相まって、頭痛や耳つまり、吐き気が続いている。プラス、会社での変な緊張状態が重なって、自分の体の重みや変化を実感する今日この頃。
こういう時は、
湯船にしっかり浸かって早めの就寝をするなり、
暗めのオレンジ色のルームライトをともしてアロマを焚いてみたり、
自分なりの気持ちの整え方を実行するようにしている。気持ちを落ち着けるための、いわば動機付け。
加えて、活用するようにしているのが、脳科学者の茂木健一郎氏から学ぶ考え方。今後の自分がまた迷ったらまた立ち返れるように、覚え書きとして記録します。
『もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」のつかい方』
学研プラス(2016/05発売)
この本の中で救われるように感じて何度も繰り返し思い出すようにしている言葉がある。それは、「ネガティブな気持ちは持っていてもよい、”良い””悪い”で意味づけをしない」ということ。
例えば、
「自分は○○なのがいけないんだ・・・」とマイナスな感情を持ってしまったとき。
「あれ、んなんで自分はそういうネガティブな感情を持ってしまうのかな?」
今の自分の状況を、客観的に理解する(=「メタ認知」で考えてみる)
すると、
「もしかしから、自分は△△になりたいのでは?それじゃ、次は□□をやってみようかな」
—— ネガティブな時に気づけなかった「新しい真実」に気づける。
ネガティブの向こうのポジティブ。意識の方向を変えて、うまく自分を”騙す”。
なかなか実行していくのは難しいけれど、ネガティブパワーをうまく使って、それをプラスのエネルギーに昇華しようとする考え方は、自分の中に腑に落ちる部分があって、それがまた良かった。
だって、自分の中に芽生えるマイナスの感情ってきっと消せるものではないし。ネガティブな気持ちは、持っていてもよい。その言葉が、本当にありがたかった。
また、考えすぎて動けないときは、「とりあえず動く」!!
”脳と心の基礎代謝”をつけろ、とのこと。
動く中で感じること、こうして文章に起こすことで考えること、ひとつひとつを大切にしたい。
『ベスト新書 最強英語脳を作る』
ベストセラーズ(2016/07発売)
英語学習というよりも、言語学や、物事の考え方のとっかかりや、今自分が漠然ともやもやしている根源を断ち切るヒントになりそう、そう思って手に取った本。
学ぶよりも、英語を生きる、英語の「マインド・セット」を身に着ける。下手くそな時期を我慢しないとうまくならない、とうたわれているけれど、言語学に限らず、物事ってそういうものなんだよなぁ。
だから少しでも楽しく、自分なりに体得しやすい方法を探したいし(近道や抜け道を探す、というより自分にとって自然に入っている方法というか。いや、抜け道を探すことは効率性考えるとむしろ良いことなのかもだけど)。
アウトプットできない時期は、とにかくサイレント・ピリオド(沈黙の期間)、とにかく聴く・読む。人とのかかわりも、仕事も、趣味だって、きっとそんなもんだ。
本の中で、フランス文学者である内田樹氏の話が出てきた。
「ある時期から、日本語で何か書くときは、英語で表現できないことは基本的に書かないようにしました」というくだりから始まる話題。
たとえ話として、「揺らぎゆとりが必要」という言葉。「揺らぎ」と「ゆとり」、日本語で言えば音が似ているけれど、英語やそのほかの言語だとそうかいかない。この概念が通由しないんだ、って。
日本語のこうした表現もあって良いと、勿論思う。けれど、それが通用するのはあくまで自国だけであって、外に出てしまえば伝わらない。逆に、他の国のそういう微妙なニュアンスは、自国の言葉しか知らないままだと、ずっと知らないままなんだ、とふとさみしくなった。
だからこそ、この章で触れられていた
川端康成の『雪国』がノーベル賞委員会の人間がおそらく英訳で読んで、日本の情緒を評価した、というエピソード。
なんだか、とてもうれしく感じた。情緒とか、もののあはれとか、そういう形に形容しづらいものって、どうしようもないくらい好きだ。
今後の自分がまた迷ったらまた立ち返れるように、と冒頭に記したけれど、
こういう自分がいいな、と思ったものを記録しておいて、ふとしたときにまた遡って目を通したりして。その時々の発見があれば、それもまたいいのかな、って。
とりあえず、今後の自分のためにも旅や交流を楽しむためにも、マインド・セットは心掛けたい。
#日記 #エッセイ #コラム #英語 #学習 #教育 #言語学 #脳科学 #読書 #茂木健一郎 #気持ちの整理