今週の読書録
今週はお菓子のフォトブックや小説、計4冊を読了。
立ち寄った図書館ではスイーツ本特集が企画されていたので、また読みたい本に出会う機会が増えそうです。
物語のティータイム
読み進める中で思い出すのは、記憶に新しいプラチナジュビリーの女王とパディントンのティータイム。
パディントンが愛するマーマレードの起源にまつわるエピソードとレシピに興味津々。
その他にもイングランドやイギリス連邦を舞台にした著名作品のエピソードとレシピが豊富な一冊です。
ナルニア国物語、くまのプーさん、ピーターラビット、読めばティータイムを始めたくなるでしょう。
バラのスコーンは、今年一番のお気に入りの紅茶であるディルマのローズ・フレンチ・バニラと一緒にいただきます。
しっかり香りますがキツすぎない絶妙なフレーバー。
マグボトルにたっぷり入れて仕事中にも愛飲。
リラックスタイムにも集中したい時にもおすすめです。
世界のかわいいお菓子
お菓子繋がりでもう一冊は、世界のかわいいお菓子。
各国の名菓の誕生秘話や背景、ネーミングなどが紹介されたフォトブック。
「物語のお菓子」ということで、こちらはイギリス以外が舞台になっている作品も紹介されています。
ナルニア国物語の「ライオンと魔女」に登場するお菓子といえばプリンのイメージですが、日本では有名なプリンの描写が原作では全く異なるお菓子。
トルコではロクムと呼ばれるターキッシュ•ディライトです。
ターキッシュ•ディライトは、マシュマロと求肥の間のようなムチムチ食感。
色鮮やかで香り豊かな風味が特徴的な伝統菓子です。
日本では馴染みが薄いので、食べだすと止まらない魅惑のスイーツを表現するためにプリンと置き換えられたのだとか。
そして、今日食べたいのはトライフル。
家庭でも作りやすい手軽なスイーツなので、ふるさと納税で届いたフルーツを使って作りたいと思います。
砂嵐に星屑
テレビ局で働く四人を主人公にした短編連作。
一穂ミチさんの作品は初めて手に取りましたが、大人向けのお仕事小説でした。
問題を解決してハッピーエンドで終わらない、何気ない日常を切り取ったような物語。
作中に登場するアラサー以降の働く人たちは、職種も雇用形態も多様。
年代特有の悩みや雇用形態に関わる不安が描かれています。
キラキラしている人たちではない分、リアリティを感じました。
初版には奥付に特典掌編のQRコードもあるので、あわせて読んでみるとより世界観を楽しめるかもしれません。
特典掌編は、プライベートは素っ気ない若手アナウンサーのあの人が登場。
ちょっとほっこりするエピソードなので、半端読了後に是非。
灰かぶりの夕海
これは…久しぶりに戸惑った作品です。
ミステリーとは思わずSFと捉える方がストーリーがスッと入ってきました。
序盤からの展開が後半で急な転換があり、ちょっと混乱気味。
文体は読みやすいものの、展開についていけない…
近未来か少し前に起こっていたかもしれない災害後の世界を舞台にした作品。
アプリの設定が後半に登場したことで、ようやく世界観が理解できました。
恐らく著者の意図的な運びかと推察するものの、なんだか唐突なご都合主義に思えてしまい??
次回は異なるテイストでまた別の作品を読んでみたいと思います。