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今週の読書録(2024.8.13)

暑すぎる連休中はフレーバーティー片手に読書。
実用書から背筋が寒くなるミステリーまで5冊を読了。


私の実家が売れません!

高殿円さんの『私の実家が売れません!』は、実体験に基づくエッセイ。
高殿さんといえば人気シリーズ執筆の傍ら?温泉付きのセカンドハウスをご自身でDIYなさることでも話題の作家さんです。

今作ではこのままでは負の遺産になりかねない祖父母の実家を売却するまでのストーリー。
断捨離、終活、最近何かと耳にする話題に加えて税金関連の豆知識も収載された実用書としても役立つ一冊。

昭和レトロブームがきている今、文明の利器のフリマアプリなども活用すれば多少は楽に処分できるかもしれない…
著者の発想と行動力にますますファンになってしまいました。

嗤う淑女

中山七里さんの「嗤う淑女」シリーズを三冊まとめて読了。
現在メディア化、連載も継続中の嗤う淑女。
サイコパスというのはこういう人をいうのだろうか…という主人公が糸を引く事件の数々。

中山さん作品特有のどんでん返し要素は少なめです。
3冊目では、有働さゆり、御子柴弁護士と他作品の登場人物も関わってくるので、ファンには楽しみな作品です。

メディア化されているストーリーや結末とは異なる点も見もの。
文庫販では巻末に書下ろし漫画もあるので過去に読んだ一冊目から読み返してみました。

くらべて、けみして 校閲部の九重さん

数か月前に読了し、個別の感想を書き忘れていました…

書籍界の縁の下の力持ち「校閲」。
今や出社社内で校正や校閲の専門部署が残っている企業は少数。
多くはアウトソーシングしている中で、版元の中で校閲部がある新潮社。
「取材した事実に基づくフィクション」ということで実在するOBも登場します。

帯のコメントは三浦しをんさん。
主人公の九重さんは、『舟を編む』の主人公を彷彿とさせるキャラクター。

普段目にしない書籍作成の裏側を垣間見えるので、文字が好き、読書好きな方にもおすすめの漫画です。

結果を引き出す 大人のほめ言葉

タイトルに一目ぼれして手に取った一冊が『結果を引き出す大人の褒め言葉』。
効果的な褒めは仕事も人間関係も円滑に進める。
物は言いようという言葉がありますが、言葉選びひとつで相手が感じる印象もガラリと変わる。

気恥ずかしくて突然褒めるなんて…と思った人にこそ試してほしい。
繰り返せば習慣になり、周囲の反応も変化します。
「あなたが変われば世界も変わる」は今期のドラマで登場するセリフですが、褒めによる反応はまさにそれ。

ひとつずつの紹介は短いので、移動時間などに読みながら毎日繰り返していると何だか人間関係が変わってくるような気がしました。

個人的には、変化球の料理を嫌う方に対して「味に保守的」というとネガティブに捉えられかねませんが、「正統派がお好みなんですね」と言い換えると意外なこだわりを聞かせてくださり、コミュニケーションが円滑にとれた経験もあります。
ちょっとした言い方ひとつで相手の受け取り方は変わってくるので、参考にしながらボキャブラリーを増やしていくと取材にも役立つと感じた一冊です。


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春賀
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