自分にできることを頑張る。それはダメなことなんかじゃない。
資生堂で毎年期間限定発売される、Snow beautyという商品があります。
雪の結晶のようにキラキラしたパッケージが印象的な、日中も寝ている間も使うことができるパウダーなのですが、
学生の頃、このSnow beautyの動画広告に出会い、衝撃を受けました。
あらすじ
物語は二階堂ふみちゃん演じる雪女がバーを営んでいるシーンから始まります。
そこに星野源演じる、人間と雪男のハーフがやってくるのです。
星野源はふみちゃんが雪女だと気がつくと運命を感じ、何度もお店に通うようになりました。
少しずつ距離を縮めていく2人でしたが、ふみちゃんには好きな男性がいて…という物語。
雪女の生き方
私がその物語で印象的なのは、雪女であるふみちゃんの生き方。
好きな人を追いかけて都会にやってきましたが、
暑いところでは溶けてしまうので、夏には外に出られません。
だから冬の間だけ、キンキンに冷えたお店でバーを開きます。
北極をイメージした涼しげなインテリアの中で、
水を入れた製氷機にふみちゃんが息を吹きかけると、瞬く間に氷ができる。
すごいなぁ すてきだなぁ 天職だ! 羨ましい
側から見たらそう思うかもしれない。
けれどそんな生活に辿り着くまでにはその人なりの苦悩があったのだと思います。
人間の世界で生きていくには行動が制限されてしまう中で、自分は何もできないのだと諦めることなく、好きな人へ近づくために都会へやってきたり、自分が苦しくない環境で自分にできることで生計を立てたり。
自分を受け入れて前に進んでいる姿が
すごくかっこいいなと思いました。
自分を受け入れて、できることを精一杯やる
自分を受け入れるというのは簡単なようで難しいです。
頑張ればできるようになると、私たちは小さい頃から繰り返し励まされてきました。
ですが、人によって精神的、体力的なキャパに差はありますし、
運動が得意な人、勉強が得意な人、コミュニケーションが得意な人等々、能力にも個人差があるもの。
もちろん、何かを習得するには時間も労力もかかるのが当たり前ですが、
他の人にとっては大したことないのに、自分には過剰にストレスになってしまう環境っていうのも間違いなくあるんだと思います。
自分はどんな環境だと力を発揮できるのか、
反対に、どんな環境だと心も体も萎れてしまうのか。
努力で変えられる部分と、自分の特性として受け入れる部分。
そこを見極めることってすごく重要なんだろうなと思います。
仕事だって、"みんな"がやっている仕事じゃなくていいんです。
自分にできる仕事でいい。
その中で、より良い仕事ができるように頑張ればいいのだと思います。
気がつけば10年近く前の広告でしたが、今でも勇気をもらっています。
興味のある方はぜひ。