なぜ二十四節気 七十二候のカレンダーを作るのか
それは合気道がきっかけでした。
今わたしは週に4回合気道の稽古に参加しています。
それを友人や同僚に話すとめっちゃびっくりされます。
たぶん見た目が武道とはかけ離れていそうな弱々しい感じやからと思います。
20代の時、道を歩いてたら知らない人に驚かされるという謎の事件に遭うことがたまにありました。
たぶん数年の間に5回くらいあった…。
あれは一体…。
話それましたね。
合気道の稽古がカレンダーを作るきっかけになった話でした。
私が所属する道場は合気道の開祖が大切にされた精神面を重視しており、木曜日の稽古では対話の時間があるのです。
道場長がその日のテーマとなるお話をした後、それぞれ自由に意見を言うというものです。
今年2024年5月、私は初コロナに感染し体力も落ちていたので、自宅待機期間の後は稽古を見学していました。
そんな病み上がりの稽古の後の対話の時間…。
道場長の話されたテーマが「四季」のお話でした。
四季を感じること、それは気づきだと。
受け取る力がないと気づけない。
合気道の稽古でそのような受け取る力を身につけていって欲しい。
逆に言うとそういう力を身につけるような稽古をして欲しい。と言うことだと思います。
稽古の後すぐに二十四節気七十二候のことを思い出しました。
これは今の私たちにとって大切なことかもしれない、そう思いました。
その日参加された道場の方にカレンダーを作ってお渡ししてみようと思いつき、一心不乱にカレンダーを作成…!
…したものの、突然稽古中にビラ配りみたいなことを始めたら怪しく思われるかも…と少し不安になって、道場長にこういうことしてもいいですか?と確認したところ快諾頂いたので、翌週からカレンダー配りの人になりました。
これがカレンダーのはじまりです。
ちなみに二十四節気七十二候との出会いは…今から10年以上前のことです。
私の実家はお寺でして、年末にお寺のカレンダーを檀家さんにお配りしています。
それが二十四節気のカレンダーでした。
その頃は特に興味はありませんでしたが、祖父に命じられ七十二候や旬のものについて書いた「◯◯寺だより」をワードで作成するという手伝いをときどきしていました。
それから随分時は経ち…私が関心を持ち始めたのは3年前。
2021年の夏、東京から転勤で大阪へ戻ってきたとき、しばらく実家から通勤していました。
9月くらいになって自室にいると虫のなき声がとてもよく聴こえました。
実家は自然が豊かなこともありますが、車通りも少なくテレビもないので特にそう感じたのかもしれません。
それをきっかけに祖父の持っていた二十四節気の本を借りて読みました。
こんな風に日常でたくさんの発見があれば素敵だな~…そう思ってから時々本を手に取って読むようになりました。
今思えばそれまでは二十四節気という言葉を知っているだけで、自分で気づいて受け取るようになったのが、この時だったのかなと思います。