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ハリス・ポーター
2022年11月5日 21:28
カナダの現地校に通い始めてまもない頃、学校生活には多少なりとも慣れてきた。だが、相変わらず勉強する気が出ない日が続いていた。成績はあまり良くなく、クラスメートにちょっかいを出して迷惑をかけることが多々あった。なんとも野放図な小学生だったことか。 帰宅後は家庭用ゲーム機で遊んでばかり。両親は人間関係から回避する傾向がますます強くなる私の生活態度に対して開いた口が塞がらなかった。 そんなある
2022年11月5日 21:33
人と関わろうとせず、いつまでも家にこもってゲームばかりする私に、父はとうとう痺れを切らした。私をカナダの学校の校庭に連れ出したのだ。 そして、突然二人だけのキャッチボールが始まった。 漫画『巨人の星』に登場する星一徹と星飛雄馬が行う野球の英才教育のシーンを再現しているかのように、父から強い心を鍛錬させる指導を受けていた。 父から投げ込んできた球をミットで受け止める特訓が始まり、嘆きながら