【自己肯定感と心の教育③】絵本や音楽が心に与える8つの影響
絵本や音楽は、
心に深く働きかける力を持っています。
それは、
単に楽しい体験や学びの道具としてだけでなく、
人の感情や思考に影響を与え、
心を育むための重要な役割を果たします。
絵本や音楽が心に与える8つの影響
1. 感情の成長を助ける
《絵本》
・ストーリーを通じて登場人物の気持ちに寄り添うことで、
子どもは他人の感情に気づき、共感する力を育てます。
・絵や文章が持つ表現豊かな要素が、
子どもの中に新しい感情を引き出します。
例えば
読んでいて心温まるストーリーで安心感や喜びを得る。
《音楽》
・メロディやリズムが感情に直接訴えかけ、
安心感や喜び、時には癒しを与えます。
・明るい曲は元気や勇気をくれる一方、
穏やかな曲は心を落ち着かせリラックスさせます。
2. 自己表現力を高める
《絵本》
・子どもが自分の思いを言葉で表現したり、
キャラクターになりきって遊ぶことで、
表現力や想像力が高まります。
《音楽》
・歌やダンスを通じて体を動かすことで、
感情を体全体で自由に表現できます。
・音楽のリズムや歌詞をきっかけに、
自分自身の気持ちを整理したり
外に出したりする経験を得ます。
3. 安心感を与える
《絵本》
・親しみやすいイラストや繰り返しのリズムがある文章は、
子どもに安定感や安心感を与えます。
・読み聞かせは、大人との触れ合いや温かい声が、
心のつながりを強める場にもなります。
《音楽》
・ゆったりとしたテンポの音楽や親しみあるメロディは、
ストレスや不安を軽減し、心の平和をもたらします。
・子守唄やクラシック音楽は心拍や呼吸を落ち着かせ、
リラックス効果を生みます。
4. 自己肯定感を育む
《絵本》
・主人公が困難を乗り越える物語を読むことで、
「自分もできる」といったポジティブな気持ちが生まれます。
・ 絵本のメッセージやテーマが、
「そのままの自分でいい」と子どもに伝え、安心感を与えます。
《音楽》
・ 歌詞に励まされ、
自己を肯定する言葉を自分自身に繰り返すようになります。
・音楽に合わせて体を動かし成功体験を積むことで、
「できた!」という達成感が自己肯定感につながります。
5. 想像力や創造力を豊かにする
《絵本》
・絵やストーリーを通じて、
子どもは物語の続きを考えたり、
自分だけのストーリーを思い描いたりします。
・ 絵をじっくり見ることで、
細かい部分への注意力や想像力が育ちます。
《音楽》
・リズムや音を感じながら、
自分独自のダンスや歌詞を考えたり、
新しいアイデアを膨らませる場を提供します。
6. 価値観や倫理感を育てる
《絵本》
・正義や友情、思いやりといった
普遍的な価値観が物語を通じて伝わり、
子どもの心に深く刻まれます。
・多様なキャラクターや物語に触れることで、
異なる視点や文化を理解する感受性が磨かれます。
《音楽》
・ 世界中の様々な音楽に触れることで、
異文化への尊重や理解が促されます。
・歌詞が持つメッセージが
倫理的な考え方や人生の学びを提供します。
7. 心の癒しやリフレッシュの機能
・絵本や音楽は、
ストレスや不安に直面したときに
心を癒す大きな力を持ちます。
・見る、聞く、触れる(ページをめくる、歌う、踊る)といった感覚を通じて、
リフレッシュ効果が得られます。
・大人にとっても「懐かしい絵本」や「思い出の曲」が心の癒しとなるように、
子どもにとっても生涯の力になる経験となります。
8. 集中力や認知能力を高める
《絵本》
・ストーリーの流れを理解するために集中力が必要で、
それが読解力や記憶力の向上にもつながります。
《音楽》
・音楽を聴くことでリズム感や音を聞き分ける能力が養われ、
学習に必要な注意力や分析力が鍛えられます。
絵本と音楽がもたらすトータルな効果
絵本と音楽は、
それぞれの良さを持ちながらも共通して
心に寄り添い、育む力を発揮します。
その結果、子どもは感情豊かで、
自分や他人を尊重できる人間へと成長していきます。
そして、これらのツールは、
大人にとっても再び内面と向き合う
貴重な機会を提供するものです。
心にポジティブな影響を与えられるような作品を選び、
継続的に取り入れることで、
さらにその効果を高めることができます。
子育て経験や心理学の学びをもとに2011年から制作を始めた
いのうえちはるの絵本や保育ソングは、
自己肯定感や心の温かさを育む目的で作った教材です。
ぜひ、保育・教育にご活用ください!
「イートンともりのどうぶつたち」
いのうえちはるの音楽えほん
保育ソングCD
絵本と音楽のワークショップ