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私らしい「"書く"との距離感」を見つけたら、過去の自分を肯定できたお話
「お母さん、月がきれいやで。」
今年10歳になる長女がこう声をかけてきたとき、思わず「やってしまった。」と感じました。これまで、幾度となく繰り返しては反省している「私には〇〇が“足りない”思考」。これを、どうやら私はまたもや、やらかしてしまっていたよう。
「私にはこれが足りない。」
「だからもっと、がんばろう。」
「だってあの人は、あんなにすごい実績を残してる…。」
こんな風に、自分と周りを比べては、自分の足りないところを埋めようとがむしゃらに頑張る人は、多いのかもしれません。
けれど、少し見方を変えれば、自分にだってきっとたくさんの「できること。」「やってきたこと。」があると気づけるのでは―。
今日は、我が娘の言葉を振り返りながら、2023年、ちょっと情けなくて、でもちょっと前を向けたよ、というお話を書こうと思っています。
自分のことが認められない、肩書き迷子な30代
2023年。39歳になった私は現在、フリーランスでライターのお仕事に従事しています。振り返ると、フリーランス歴は長く、かれこれ8年になろうか、というところ。
年月だけを見ると、ずいぶんな経歴を積んできたようにもみえるのですが、残念ながら、内情はさほど華やかなものではありませんでした。
そもそも、この8年の間、ライター一本で突き進んできたわけでもなく、できることを、できるときに、できるだけ続けてきました。
例えば家族の転勤で中国に行った時には、中国語や日本語を教える…なんてことも。
フリーランスという働き方ですら、強い意志を持って選んだわけではない私。
先に述べた通り、できることをできるだけ続けた結果、「あ、これってフリーランスって言うんや。」と、後から気づく―…
私のフリーランス人生は、そのくらいの熱量で始まり、今に至っています。
よく言えば細く長く。悪く言ってしまえば、「なぁなあ」で年月を重ねてきました。
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だからこそ、と言うべきか…。「これをしてきた!」という“積み重ね”を、これまで私は自分自身の中に感じることができないでいました。
いや、きっと何かしらの積み重ねはあるのでしょうけれど、それをそうだ、と自分で認めることができなかったのです。
そんな私は2023年、運命の出会いを果たします。
オンラインスクール「Marble」に出会って知る、等身大の私
「ライティング スクール」
たぶん、こんなワードで検索をかけていたのだと思います。そうしたことすら曖昧なほど、何気なく開いたHPに載っていた一節が、私の目に飛び込んできました。
ライターはもちろん、フリーランスは、「なる」ことより、確実に「続けていく」ことが大切
これは、オンラインスクール、MarbleのHPにあった言葉。
※Marbleスクールとは
「書く+αのスキル」を身につけ、持続可能なフリーランスライフを実現する、少人数制オンラインスクールです。
本当にそうだ、と思いましたし、目にしたときにはそれがまるで、私に向けて発せられた言葉のようにも、感じました。
自信の持てなかった私は「書くこと」に本気で向き合いたい、と思っていましたし、少し変な言い方ですが、自分の実力を知って、ぎゃふんと言いたいとさえ、思っていました。
そうでなければ、ずっと私、なぁなぁなままな気がしたから。
そしてぎゃふんと言うならその場所は、きっとここではないかと、マーブルスクールの門をたたいたのが、2023年夏の終わりだったのです。
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そこからの3カ月はあっという間に過ぎ。現役で「書く」世界に身を置く、講師の方々から学ぶ超実践的な内容に圧倒されつつ
書くことで貢献できる世界はこれほどまでに広いのだ
そう知ることができました。
自分の知見と、夢も広がっていくのを感じました。同時に、自分には足りないところも、たくさんあるんだと正しく理解できたように思います。
正直、今ここに至るまで、時間をかけすぎてしまった…と、自分の過去に一抹の後悔の念が湧き上がることも、否めませんでした。
当初求めていた通り、自分の身の丈を知ってぎゃふん、と言うことが叶ったわけです。
もっともっと書きたいと思いました。書かねば、とも。
そこにはきっと、焦りの気持ちも含まれていて、気づけばスクールの課題に向き合うあまり、寝る時間さえどんどん遅くなっていました。
イライラする気持ちも、どこかであったかもしれません。
周りと比べて焦る私に、長女がくれた言葉
その日の私は時間に追われていて、夕方が迫るなか、食事作りに、長女の学校準備にと、バタバタと過ごしていました。普段の家事育児、仕事や課題…と、とにかく時間が足りません。
知らず知らず、顔もこわばっていたように思います。
時折、長女が私の顔色をうかがってくることも感じつつ「大丈夫やで。」と笑顔を向けてあげることもしませんでした。
どうにか気持ちを切り替えようとした時。長女が、洗濯物を畳む私の腕をゆすってきました。もう何度かそうしようとしては引っ込めていた手を伸ばし、私のシャツをくいと引っ張っています。
そうして言ったのが、冒頭の言葉でした。
「お母さん、あんな、月がな、きれいやねんで。」
そう言われても、一瞬何のことかがわからず…。窓を見ると、小さな三日月が空に浮かんでいるのが見えました。近くには星もあります。
それを目にしたとたん、ふと肩の力が抜け、背中が緊張していたことに、ようやく気づくことができました。
「あぁ私、またやってたなぁ。」
足りない部分に目を向けて、勝手に自分を追い詰め、さらにはひとり、腹も立てる。月がきれいなことにも気づかずに。
娘が何を思って声をかけてきてくれたかはわかりません。けれど、彼女の一言で、ふと我に返ることができたように思います。
学びを経て見えた、私自身の強み
マーブルスクールでは確かに、自分のスキル不足に多々、気づくことができました。ただ、決してそれだけではありません。
学びを重ねる中で、過去の私自身の積み重ねを、再確認することもできた、と感じています。
その積み重ねはつまり、私は今日この日まで、とにもかくにも「書き続けられている」ということ。
「できそう!」と思って始める人が多いのが、ライティングのお仕事だと、以前ライター仲間の一人が言っていました。
私もその一人です。一方で、やはり「書き続けること」は決してたやすくはないと、マーブルスクールでの学び、そして、講師の人たちや共に学んだ同期のみんなのたゆまぬ努力を垣間見るなかで、実感しています。
だからこそ、8年の間、たとえ細々とでも続けてきたこと。これって実は、私が誇れるひとつの「成果」なのかもしれない、と思えたのです。(思うようにしているww)
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足りないところばかり?
いえ、決してそんなことはないはず。
もちろん、スキルをあげ続けようとすることはとても大事。だけど、人と比べることは、必ずしも必要なことではないと、今、私は考えています。
アラフォーライター、次なる目標は
自分の現在地を知った2023年。これからの私の目標は、実績を意識しながらも「私らしく書き続ける」ことを大切にしたい、ということ。アラフォーだけど、ではありません。
アラフォーだからこそ、積み重ねてきたすべての経験を総動員し、「私だから書ける」ことの幅と深さを追求していきたい。
そしてもちろんこの目標は、月がきれいなことに、気づける余裕を持ちながら、目指していけたらいいな、なんて思っています。
焦らず、たゆまず。
来年も楽しく「書き続けて」いる私でありたいです。
この記事は、書く仕事を楽しく続ける「Marbleコミュニティ」の企画、#マーブルアドベントカレンダー の参加記事です。
12月1日からクリスマス当日までの24日間、マーブルコミュニティのメンバーが「2023年を振り返ろう」をテーマに記事を投稿します。
ぜひ、クリスマスまでコミュニティメンバーの記事をお楽しみください🎄