約束のGIFT～詩

この地球の

すべての生あるものに

生まれたときから約束された「ギフト」ってなーんだ？

それは「死」だよ

肉体の死。

草木も花も

虫も　動物たちも

人間にも

平等に訪れるもの

なのに

人間だけが
そこから目を背けるように生きている

そんなこと今初めて聞いたとばかりに

兆しを感じて
ふと自分に差した死の影を見て

慄き　慌てふためく

動物も　植物も

皆　理を受け入れて逆らうことなく生きて

新たないのちを紡いで

死んでゆく

人間はどうにかして抗えないものかと足掻く

死の淵を垣間見て　嘆息する

生まれたときから
いつか迎える死を

理解し
受け入れて

そうして生きたら

きっと無益に誰かの命を奪おうなんて思わない
誰かが死に急ぐ世の中になったりしない

早かろうと
遅かろうと

誰しもに平等に訪れる「死」の前で

生き急ぐことも
死に急ぐこともなく

穏やかに

その日一日
その瞬間瞬間を

大切に　たいせつに

そんな意識を持てること

それが

人間という生命にだけ

できることだと思うから