父の還暦を下田で祝うDay1 オーシャンビュー&バリアフリーの宿
先日、父の還暦の誕生日に合わせ、家族で下田に行ってきた。
経緯
というのも、以前父と2人で会社帰りに居酒屋に行ったとき、「還暦祝いで行きたいとこある?」と聞いたら、「下田大和館に泊まってゆっくりしたい」とリクエストがあったので、その場で予約をしていたのだ。
同ホテルは、以前も家族で訪れたことがあり、オーシャンビューの部屋でのんびり過ごすことができる。
そして、このホテルの決め手は、「昇降機付露天風呂がついたバリアフリー客室があること」だった。
実は母は、難病指定の病により数年前より車椅子で生活しており、バリアフリー対応かどうかは最大のポイントだった。
その点、同ホテルにはバリアフリー客室があるだけでなく、日本でも数少ない、昇降機付の露天風呂付客室(304号室)があるため、車椅子の母でも温泉に浸かることができる。
下田大和館へ
朝、中央道から御殿場経由で中伊豆方面から下田へ向かった。
御殿場あたりでは富士山がとっても綺麗に見えた。お正月に行ったばかりの須走の浅間神社も通過した。
伊豆に入り、天城峠あたりに来ると、わさび田が多く見え、「わさび」ののぼり旗を掲げるお店が並んでいた。
14:30頃、下田に到着し、そのままホテルへ。
入り口近くの駐車場を確保してくれていたので車椅子もスムーズだった。
多々戸浜を望むロビーでウェルカムドリンクをいただいてから、部屋に案内された。伊豆の銘菓、間瀬の和菓子が美味しかった。
父への手紙
早速家族でテラスに出てみた。
この日は運良くテラスで海を眺めるのには最高の暖かさ。
そこで、すかさず私は用意してきた父への手紙と、巳年の父へ、赤い巳の土鈴をプレゼントした。お正月に須走の浅間神社で購入したお土産でもある。
父は手紙を照れながらも嬉しそうに読んでくれた。また一緒にご飯行こうね、って書いた部分を、特に嬉しそうに読んでくれた気がする。
私も嬉しかった。
しばらくテラスでくつろいだ後、私は目の前のビーチを歩いた。綺麗なサンセットだった。
車椅子で露天風呂へ
その間、母はお部屋の露天風呂に父の介助のもと浸かった。
ここで、昇降機について解説する。
〈お湯に入る時〉
露天風呂の底が上昇。周囲の床と同じ高さまで上がり、床とお風呂との段差がなくなる(このときお風呂のお湯は、風呂の底の下に移動)。
部屋に備え付けの風呂用車椅子(介助者が押す必要あり)のまま、お風呂に入る。
〈入浴〉
入浴時はお風呂の底を元の位置まで下げる(この時お風呂のお湯が底の下から戻ってくる)。
風呂用車椅子は、介助者によるリクライニングが可能。リクライニングすることで、下半身以外も浸かることができる。ただ、これでも肩まで浸かるのは難しく、半身浴のような感じになった。
〈お風呂から上がる時〉
お風呂の底を再び上昇させ、風呂用車椅子で風呂から上がる。
こんな感じで、母も海の見える露天風呂に浸かることができた。このような素晴らしいロケーションで上記のような機能が備わっているところは、他にほとんどないのではないか。
夕食
すっかり暗くなり、夕食の時間となった。
上げ膳据え膳のお部屋食プランなので、車椅子でもそうでない人も気兼ねなく楽しめる。
とても感じのいい担当の方が、続々とお食事を運んできてくれる。
お刺身、金目の煮付けなど、海の幸を楽しめるラインナップ。メインは金目のしゃぶしゃぶ、伊勢海老味噌鍋、和牛陶板焼きからそれぞれ選択した。産地のニューサマーオレンジのお酒もいただいた。
こんなに満腹になったのは久々!と思いつつ、デザートの伊豆名産のところてんまで美味しくいただいた。ごちそうさまでした。
その後は、明日行きたいところをピックアップするなど、部屋でのんびり過ごし、家族で過ごすのはやはり楽しいなと、安心感に包まれて一日を終えた。