1日で欲張り紅葉の京都ひとり旅① 圓光寺〜詩仙堂〜瑠璃光院
あまりの混雑ぶりに敬遠していた秋の京都。それでもやっぱり、京都の紅葉は一度は見てみたい。迷ってるなら行くしかないと、旅の時だけ発揮する思い切りのよさで、紅葉シーズンの京都旅を決めた。
7:00 東京駅到着
東京駅で新幹線のチケットを購入し、7時過ぎの新幹線に飛び乗った。名古屋くらいから新幹線の自由席は満席一歩手前くらいな感じだった。
熱海あたりで朝日に照らされた海が見えたのが綺麗だった。
9:30 京都に到着
今日のマストのスケジュールはこんな感じだ。
12:00 圓光寺で紅葉鑑賞(予約済)
14:00 瑠璃光院で紅葉鑑賞(予約済)
18:30 東福寺で夜間紅葉鑑賞(予約済)
この間に行きたいところを詰め込む予定。
まずは12:00までに、今宮神社の参道にある、あぶり餅を食べに行くことにした。
京都駅から地下鉄烏丸線で北大路を目指した。
10:30 今宮神社であぶり餅を食べる
その歴史は平安時代にまで遡るというあぶり餅。京都に来ると必ずと言っていいほど食べたくなる味だが、今回はとても久々に来れた。
柔らかいお餅にきなこと白味噌のタレがついていて、おこげの感じが美味しい。
北大路駅から20分くらい歩いて、10時過ぎにお店に到着。開店したばかりなのに店の前には列ができていた。
今回はかざりやの方に行ってみた。
ようやくありつけたあぶり餅!
美味しいんだけど、なんか昔と変わった?少なくとも、前は一人前15本だったのに11本に減っていて少し悲しかった、、
朝からここまで非常にスムーズにきたが、並んだり注文を待ったりして予想外に時間がかかってしまい、今宮神社を参拝後、そのままバスで圓光寺方面に向かうことにした。今宮神社には、七五三で訪れている家族連れが数組来ていて、祈祷も行われていた。
11:45 圓光寺で紅葉鑑賞
今宮神社を出たあたりから、雨が降り出した。傘など持っておらず、ただずぶ濡れになる。バスに乗って修学院へ、そこから歩いて20分くらいで圓光寺に着いた。
降ったり止んだりの雨に悩まされながらも少し早めに着いたが、中に入れてもらえて、料金1000円は現地払いした。
行くまで知らなかったのだが、
圓光寺は、徳川家康によって開かれ、家康の墓がある。立派な枯山水のお庭や岩倉具視が愛用した茶室もあった。
予約制でもやっぱり人は多いみたい。
紅葉はまだ少しだけ早かったけど、
雨の合間にお天気雨になって、雨に濡れた苔や紅葉に太陽が差し込むという素晴らしい景色を楽しめた。
12:30 詩仙堂で紅葉鑑賞
圓光寺から徒歩2分くらいのところに詩仙堂があったので行ってみることに。
こちらは予約なしで入ることができ、入場料は700円。
入った瞬間から感じる静寂とお香の香りがなんとも落ち着く。
紅葉はけっこう色づいていて、お庭も美しい。詩仙堂の名前の由来となっている三十六歌仙の肖像画もじっくり眺めた。
ここで庭園を散策していたら突如激しい雨に降られ、庭園の藤棚の下で雨宿り。ここから眺めた紅葉もとっても綺麗だった。
雨が弱くなってきたので、詩仙堂を後にした。
13:15 叡山電鉄で移動
14:00の瑠璃光院への時間もあるので、相当な早歩きで一乗寺駅へ。
途中、「一乗寺中谷」というスイーツ店で約10年ぶり?でほうじ茶プリンを決めうちで購入。果たして食べられる時間があるのかは分からないが、スーベニアカップ付きなのでチョイスした。
瑠璃光院は、一乗寺から叡山電鉄で10分ほどの八瀬比叡山口駅が最寄り。駅から徒歩5分ちょっとで瑠璃光院だ。
早めに着いたが、ケーブルカーの方の駅の近くに「八瀬もみじの小径」という遊歩道があり、木の下だと雨に当たりにくいという理由で散策した。ここまで来ると山が近くて、山全体が色づいている様子が見えたし、空気も気持ち良い気もした。
14:00 瑠璃光院で紅葉鑑賞
予約時から相当な人気が伺えたが、着いてびっくり。お寺の前に長蛇の列が出来ていた。
20分刻みで予約出来るのだが、まだ13:40の回の人々が長い列を作っていて、14:00過ぎに列に並ぶことを許された。ほぼ先頭で並び、約10分後に入口到着。入場料2000円は現地支払い。
あの有名な瑠璃の庭を望む書院からは、リフレクションの写真が撮れた。
やはりどこを切り取っても美しい。
とても美しい一方で、ビジネスが上手だなとも正直なところ感じた。
例えば、ここまで人が多くても、この美しい写真が誰でも撮れるよう、たくさんの工夫が垣間見えた。
他のお寺では、庭の紅葉を楽しむために、多くの人が縁側で庭を眺めているが、それでは室内から引きで庭の写真を撮る際に、見物客がどうしても映り込んでしまう。だが瑠璃光院では、人が映り込まない写真が撮れるような導線が確保されていた。また、瑠璃の庭を望む書院に、リフレクション写真が撮れる黒い大きな机が置かれているため、誰でも美しい写真が撮れる。
こんなことばかり気になってしまう私だが、やっぱり、皆んなと同じように人混みをかき分けてしっかり写真は撮ってきた。
また、写経体験も一例だ。
入口で写経の用紙とボールペンが渡され、自由に気軽な写経体験が出来るようになっていた。私も美しいお庭を望む席で写経体験をしてきた。
体験要素が含まれているので、これだけで満足感は上がる。
こんなことを思いつつも、しっかり瑠璃光院を楽しんだ私は、叡山電車に乗り込んだ。