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軽井沢ひとり紅葉さんぽ① 雲場池と旧軽銀座スパルタ歩き

11月最初の日曜日。
スマホの写真を見ていたら、ちょうど12年前の同じ日、軽井沢、雲場池で撮った写真が出てきた。

そうだ、軽井沢の紅葉きっと綺麗かも。
思い立ったのが11時、軽井沢は新幹線で東京から1時間だから、頑張っても到着午後になるけれど、また雲場池に行ければいいや。
こうして本当に思いつきで軽井沢へ向かった。

軽井沢に到着した途端、やっぱり寒かった。特に日陰だと、冬用の上着を着て来たが、マフラーが欲しいくらい。

駅から歩いて雲場池へ。
赤や黄色に染まる街路樹に足を止めながら、歩いておよそ30分。思い立ってからは2時間後。ついにお目当ての雲場池に到着した。

12年前と同じ美しさ
赤のトンネル

青空の下、色鮮やかな紅葉とそれを映す池。盛りは数日過ぎていたかなという感じだったが、また同じ景色と再会出来た。
12年前、家族と訪れた地を今回はひとりで。12年後、もし再訪できたら、その時は誰かと一緒かな、それともまたひとりかな。

雲場池から歩いて旧軽井沢へ。
賑やかな旧軽井沢銀座は、数年前にも来ていたが、新しいお店がたくさんできていた。
たまたま立ち寄ったお店でワインを試飲し、なぜか甲府の白ワインを気に入ってお土産に選んだ。
それから、ジョンレノンも訪れたフランスベーカリーで、彼と同じフランスパンを購入。これで旧軽銀座で思い残すことはなくなった。

朝から何も食べていなかったが、なんせ出発が遅かったせいで食事をする暇などない。そう言い聞かせ、私はまた早足で雲場池方面へ。
この別荘地の通りが本当に好きで、すぐにでもここを歩きたい気持ちもあった。

カラマツの香りのする軽井沢の冷たい空気を吸い込みながら歩く
私は黄葉が好き

しかし、ここまで来てハイペースで歩き続けたことと空腹が祟り急に疲れを感じ始める。すぐそばにあったカフェでひと休みすることにした。
小さなカフェで、撮影禁止、少人数で来てください、という感じの落ち着いた空間。先客は、オーナーの学生時代の後輩と思しき男性1人だった。
私は、窓際の席に座り、紅葉の木々を眺めつつ、ホットコーヒーで静かに一息ついた。
冬に向かうほんの少し前の軽井沢を、私は窓からしっかりと目に焼き付けた。

ただ、落ち着いてばかりもいられないと、しばらくして私は店を出た。
というのも、軽井沢に着く前から、気になっていた「彼」を見に行きたい気持ちが大きくなったから。
こうして私は、目的を急変更し、駅方面へとまた早足で歩いた。


つづく


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