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1日で欲張り秋の京都ひとり旅②~叡山電車きらら~貴船~東福寺の夜間特別拝観

瑠璃光院を後にし、次の予定である、東福寺の夜間特別拝観まで数時間余裕があるので、叡山電車を楽しむことにした。
叡山電車には「もみじのトンネル」という紅葉が楽しめる区間があるという。


15:20 叡山電車の展望列車「きらら」乗車

展望列車「きらら」は、大きな窓から楽しめる景色と、窓に向いた座席のある観光列車。ちょうど「きらら」が走る時間帯だったので、宝ヶ池で鞍馬線に乗り換えてみた。
「きらら」はこの時期特に人気でその理由は、以下の通りである。

出町柳駅から鞍馬駅ゆきの列車で約20分、市原駅~二ノ瀬駅間に「もみじのトンネル」と呼んでいる場所があります。
約250mの区間がおよそ280本のイロハモミジ、オオモミジに囲まれ、初夏には「青もみじ」、秋には「紅葉」が車窓いっぱいに広がる光景をご覧いただけます。
「もみじのトンネル」は列車の外からご覧いただくことはできません。車窓からお楽しみください。

叡山電鉄HPより

ちなみに、予約や特別料金は不要で、乗車券のみで利用できるのも嬉しいポイント。
ただ、宝ヶ池から乗った時点で非常に混雑していて、窓に向いた座席に座れるはずもなく、立って車窓を眺めた。(座りたい場合は、始発の出町柳駅か鞍馬駅で早くから並ぶ必要があると思われる。)

天井の方まで窓がある

そしていよいよもみじのトンネルへ。
乗客がスマホを構え出すのを見て、私もスマホを取り出す。
列車はこの区間は徐行運転してくれる。やはりまだ色づき5分くらいだったけど、紅葉が近くて、車窓から見えるのは紅葉のみという迫力。

16:00 貴船で紅葉鑑賞

もみじのトンネルを抜けて、貴船までやってきた。
鞍馬や貴船は、最近来たばかりで、あまり観光する気はなかったが、せっくなので、貴船神社に行くことに。

貴船まで来ると、やはり色づきが進んでいるように思える。そして、何よりも観光客が多い。どのお店も混雑していて、店員さんも余裕のない感じだった、、。

貴船神社からの帰り、朝からあぶり餅しか食べておらず、空腹がピークに達し、道沿いの出店?で大根炊きを買い食い。京都に来た~と思える味のお出汁に、味が染みた大根とお揚げが入り、とっても美味しかった。冷えた体も温まった。

17:00 ライトアップされた「もみじのトンネル」

貴船の駅に戻ると、駅やホームは人で溢れかえっていた。
帰りは、きららではなく、普通の車両で出町柳駅まで向かう。先ほどのもみじのトンネル区間に差し掛かる時、列車の灯りが落ちた。紅葉のライトアップを楽しめるよう、もみじのトンネルの間だけ電車が一時消灯されるのだ。

古いiPhoneで撮れる限界

まだ早いかなと思っていたが、思いがけず、ライトアップされたもみじのトンネルも見ることができ、とても満足。

終点の出町柳に着いたころには、すっかり日が落ちていた。

18:30 東福寺の夜間特別拝観

出町柳から京阪電車で東福寺を目指す。
東福寺駅の止まらない特急?に乗ったせいで、丹波橋まで行ってしまい、引き返していたら、いい時間になった。
夜の東福寺特別拝観は、事前のクレジット支払い2800円と値は張るが、数年前から目を付けていて、行きの新幹線で申し込んでいた。
おかげで、人がそれほど多くないようだ。

暗い道を抜けて東福寺へ。
お寺自体のライトアップは控えめで、そこが素敵だった。
まずは、洗玉澗と呼ばれる紅葉の庭園のエリアへ。

入った瞬間の感想は、「青葉じゃん、、!」
近くにいた人も、まだ青いねえ~と漏らしていて、予想以上に色づきが進んでいなかった。今日はこれまで、貴船や洛北ばかりを回っていたので、余計に紅葉が進んでいないように見えてしまった。
少しがっかりしたが、青葉のライトアップとして見れば美しかったし、人が多くないため、自分のペースで回れてとても快適だった。

お庭を進んで、紅葉の名所通天橋へ。
特別拝観でない限り、11月下旬にこんな人の少ない通天橋を楽しめることはまずないだろうと、この人口密度にテンションが上がる。

そして、通天橋から青紅葉の大海原を眺める。これだけでも壮観だが、これがあと1週間もすれば真っ赤に染まるのだな、、と心の中で想像して見ていた。

その後は本堂も見学。
本堂は撮影禁止だが、天井に描かれた龍の絵が圧巻でかっこよく、椅子に腰かけ、ずっと眺めてしまった。本堂では、他にもぼんやりとくつろいでいる人がいて、居心地の良い空間だった。

東福寺の夜間特別拝観で見られるのは、ここまで(有名な方丈庭園は見られない)。
さすがに人が少なくて、ゆっくりと楽しめたので、満足感は間違いなく高かった。

19:30 京野菜バーガーの夕食

東福寺を後にした。
京都駅に戻っても、混雑で中々お店には入れないだろうと予想し、東福寺駅周辺で夕食を済ませることにした。選んだのは、近くにあったおしゃれなハンバーガー店。

京野菜バーガーとクラフトジンジャーを注文。
外国人観光客に紛れて食べたハンバーガーは美味しくて、我ながら良いチョイスをしたと思った。店員さんたちも仲良さそうで、みんな楽しそうに働いていて、観光客の多さに辟易していた貴船の人たちとは少し違ったのも印象的だった。

20:30 京都駅に戻る

JRで京都駅に戻ってきた。

普段、行き当たりばったりの旅ばかりしている私にとって、
予約のためスケジュールが決まっている旅をしたのが久々で、
今日のスケジュールをこなせたというだけで達成感があった。
そして、スケジュールをこなした後の解放感に浸りながら見上げる京都タワーは、なんだかとっても綺麗に見えた。

夜の京都タワー。
色んな人と見たけれど、今見ている京都タワーが一番素敵に見えるかも。

その後はおとなしく駅のお土産屋を物色して、珍しく八つ橋を買った。

21:30 高速バスのラウンジへ

今回の高速バスは、発着所にラウンジが付いていた。ラウンジ付きの高速バスは初めて。
人でいっぱいだったけど、スマホの充電ができたり、広い化粧室があったりと、嬉しい設備がたくさん。
そして私はここにきて、ようやくお昼に購入した一乗寺中谷の「ほうじ茶プリン」を広げ、食べることが出来た。2時間の予定だった持ち歩き時間は、結局8時間半ほどとなったが、気温が低かったので、保冷剤はまだ凍っていて、豆乳と甘さ控えめなプリンは美味しかった。スーベニアカップは、ラウンジで洗い、綺麗に包んでお土産袋にしまった。ラウンジを有効活用した。

21:55にバスは出発した。
3列独立シートで、これまでの夜行バス史上、最も快眠し、あっという間にバスタ新宿に着いた。

6:00    東京に到着して会社へ

月曜日の朝になっていた。

お世話になった高速バスとお別れして、私は眠い体のまま、大急ぎで会社に向かう準備をした。


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