スティーブン・キング的な世界への呟き
スティーブン・キング全作品映像化計画(続く)
オーナーの少年に恋した、
意思を持った車「クリスティーン」の再映画化計画。
最初に聞いたのは 2021年だったが、まだ続報がない。
進行中なのか 自分が知らんだけ?
ワクワクしながら気長に待とう。
ジョン・カーペンター監督「クリスティーン」(1983)
80年代らしい映画で、面白かった。
これをヒントとした映画やマンガもヒットしている。
スタッフ
監督・脚本/ブライアン・フラー(2002TV版「キャリー」脚本)
制作/ソニー・ピクチャーズ、ブラムハウス・プロダクション
製作/ジェイソン・ブラム、
ヴィンチェンゾ・ナタリ、
スティーヴン・ホーバン
「リーシーの物語」(全8話)2021
製作総指揮:J・J・エイブラムス
数年前に夫を亡くしたリーシー。
意を決し始めた遺品整理
ー亡き夫からのメッセージ?
いくつも見つけたリーシー。
彼は何を伝えようとしている?
頻発する怪異。
凶事。
怯えながら
リーシーは
彼の過去の謎を探り始める。
たまたま見つけた予告。
すげー面白そう。
2021年は コロナ禍で あれやこれやと忙殺されていた。
いくらスティーブン・キングが大好きでも
家の者の方が大事だ。
仕事以外は全部 家の者に時間を使った。
なので
スティーブン・キングの
空白地帯。
(回顧録終わり)
そのおかげで
スティーブン・キングの映像化作品や
きっと観ていたであろう映画や
読んでいない本がたくさんある。
新作を待つ間
タップリ楽しめる。
結果オーライ
めでたしめでたし。
歴史上最も多く自作が映像化された作家
2017年 スティーブン・キングが
英国映画協会(The British Film Institute / BFI)表彰された。
その時のインタビューで
お気に入りの映画5本を聞かれた中に
「ヒッチャー」(86)が入っていた。
「原点回帰した恐ろしいロード・ムービーだ」
「ヒッチャー ニューマスター版」には
スティーブン・キングのコメントが記載されている。
ルトガー・ハウアー演じるジョン・ライダー。
理想的な謎の人物に
これ以上はなかろう。
撮影当時 主演のC・トーマス・ハウエルは
ルトガー・ハウアーが怖くて仕方がなかったそうだ。
「そこにルトガー・ハウアーはいなかった。
常時 ジョン・ライダーしか いなかった」
そういう趣旨のインタビューが残っている。
どれだけ 怖かったものか。
ルトガー・ハウアーは
「死霊伝説 セーラムズ・ロット」(2004)で
吸血鬼であり
異形の神の眷属カート・バーロウを演じたのは
あまりにも似合いすぎる。
「ヒッチャー」のジョン・ライダーは
「名前のない怪物」だった。
死んでいる風を装い
カート・バーロウとして復活。
復活を手助けしたのが
ドナルド・サザーランド。
最初から
アヤシイですよ と
名乗っているようなもの。
「セル」の中で
暗闇に棲む赤いパーカーの男が出てくる。
主人公の書いた物語の中から
実体として登場する人物。
「名前のない怪物」ジョン・ライダーが
赤いパーカーを着ていたら?
新しいアイテムを利用して
カート・バーロウ同様に
異形の神の眷属らしい行動を・・・
新しいゾンビ映画的に紹介されることの多い「セル」
金属音のような声は
ペニー・ワイズも同様だ。
人には聞き取れない
異形の神
そう呼ばれた ナニカの言語なんだろう。
オチが意味不明だと言われがちだが
「異形の神」の意思など
人間如きの知識で理解できるものではない。
だから
それでいいのだ。
「あり得ない なんてことは あり得ない」
答えは求めるものではない。
感じるものだ。
それでも 答えが知りたいと思うならば・・・
異形の神は
教えてくれるだろう。
異形の神は
優しい。
願い求める者のところには
直接訪れる。
ただ
目にするだけで
正気を保っていられない。
「ヒト」としての
原型を留めていられなくなる。
そういう記録が残っている。
それでも アナタは
「真実」の「答え」が
シリタイデスカ・・・?
「名前のない怪物」
浦沢直樹「MONSTER」に登場する絵本であり
ヨハン・リーベルトを指す代名詞的称号。
浦沢直樹が仕事場で受けるインタビューの折
「MONSTER」の話題の部分の写真。
あれは意図的であろう。
背後の本棚には
スティーブン・キングの本が
やたら目立つのだ。
そして
手の届く位置には必ず
「IT」がある。
そういう意味なんだろう。