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ベートーヴェンを毎日聴く363(2020年12月28日)

『ベートーヴェン/2つのドイツ舞曲 ヘ長調、ヘ短調 Hess67』を聴いた。

3拍子の小さな舞曲。2つのドイツ舞曲となっているが、へ長調~へ短調、そして再びへ長調と続けて演奏される。なのでこの構成で1つの作品と見なすことができる。

とても素朴な、田舎風の舞曲に聴こえる。ピアノの練習用の作品とも思える。

しかし、誰に対して、どのような目的で書かれたのかはわからない。

この作品は簡単なため初期の頃に作曲されたようにも思えるが、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」や交響曲第7番、第8番など、バリバリ主要作品を生み出していた頃に作曲された。

そして、それは不滅の恋人への手紙が書かれた頃でもある。

忙しい最中、そして精神的に音楽以外のことでもいろいろ思い悩むことがあった頃。自らの気晴らしのために、ベートーヴェンはこの曲をピアノで弾いていたのかもしれない。


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