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ベートーヴェンを毎日聴く220(2020年8月7日)
『ベートーヴェン/「オーストリアの戦いの歌」WoO122』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く220
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) August 7, 2020
「オーストリアの戦いの歌」WoO 122。1797年
これも義勇兵のために作られた作品。まだこの頃は市民を鼓舞する前向きな環境だったが、しばらく後にナポレオンはウィーンまで侵攻してくるという事態に。戦争に悩まされるとは、想像も出来なかったかもしれない。 pic.twitter.com/XCsWSP1CCF
1796年、オーストリアへ迫ろうとするナポレオン軍と戦うため募られた義勇兵のために「ウィーン市民への別れの歌」を作曲した。その後まだオーストリアでは戦闘がなかったが、翌1797年にヴェネチアを占領すると再びオーストリアは危機感を持った。そこで再び義勇兵が募られ、ベートーヴェンは再び彼らのために勇ましい作品を作曲をする。
幸い、また戦いは無く、和平条約であるカンポフェルミオ条約でヨーロッパにひと時の安堵がもたらされる。
しかし、1800年にナポレオンは再びイタリアへ侵攻。そして今度はとうとうオーストリアまで攻め込まれ、ベートーヴェン自身も大きな影響を受けるのである。
平和、そして自由に強い思いを持っていたベートーヴェン。この作品の詩の一部に『我々が戦うのは、栄光や報酬のためではないのだ。平和の幸せのためだけなのだ!』という部分がある。ベートーヴェンの詩ではないが、この部分には感銘を受けたのではないだろうか。
Peter TóthによるPixabayからの画像