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ベートーヴェンを毎日聴く340(2020年12月5日)
『ベートーヴェン/4つのバガテル WoO213』
『ベートーヴェン/バガテル WoO214』
『ベートーヴェン/2つのバガテル WoO216』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く342
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) December 5, 2020
4つのバガテルWoO.213。バガテルWoO.214。2つのバガテルWoO.216
主なバガテルは後期に作られたが、これらは初期から中期のもの。いずれにしても断片のようなので、後で出版される際にバガテルとされたのかも。意外にも耳を惹きつけられる部分が所々散りばめられている。 pic.twitter.com/7J9BpF9njz
「バガテル "Bagatelle"」とは、「ちょっとしたもの」「つまらないもの」という意味で、音楽の用語としては小品や断片などの作品を表すものになっている。
ベートーヴェンはこのバガテルを多く残している。作曲中にいろいろなアイデアを考えては、キチンと楽譜にそれを書き付けていて、それを大事に保管していた。
人生の後半、ベートーヴェンはとてもお金に困っていた。大作曲家になっても、である。
何とか楽譜を出版してお金を稼がなければ。しかし、体調は思わしくなくスランプ状態で作品も書けない。
そこでひらめいたのは、過去作って残してあった作品を、新作として出すことだった。このような小品でもベートーヴェン作曲となれば、それなりの価値はあるだろう、ということで。
作曲中のアイデアによる断片なので、聴いても形としては単独作品に比べて、イマイチおさまりが悪い感じはする。でも実験的な要素も垣間見ることができて、それはそれでとても面白い発見ができるのだ。