胃の痛みが消えるまで⑷
胃の痛みをなんとかしたくて私が食べ続けていた物は、「ハチミツ」。山本先生はこのハチミツに注目したようです。
「甘いのもはね、食べ続けているとカラダに余分な水分を溜め込むの。胃が痛むのも、雨の日に頭痛があるのもそのせいだと思うよ。」
ハチミツで胃潰瘍を改善した人の話を聞いたことがあり、薬になると思って食べ続けていた私にはショックな話でした。
「そろそろみんなに甘いものルールをしてもらおうかな」と先生はおっしゃいました。
甘いものルール。平日は甘いものをお休みして週末に食べる。食べるときはココロを満たすために思う存分食べてよし。
甘いものルールとは、甘いものの「食べ方」のルールでした。お砂糖の影響は体内に4日残るといわれているため、一旦体内から追い出すのです。そうして週末に心ゆくまで食べてみる。そして、甘いものを食べた翌日の体調を感じてみる、観察してみるやり方なのです。
おやつ大好きな私は、ちょっと戸惑いました。お昼と夕食の間の空腹が辛いのです。先生は、「お腹が空いたら小さいおぎにりを食べてみて。ナッツ類でもいいよ。ナッツは血になる食べ物だからね。どうしても甘いものが我慢できない時は、デーツとかナツメのようなドライフルーツを少し食べてみてね。」とおっしゃいました。
嬉しかったのは、我慢することではなく、代わりに食べていいものがある有り難さでした。
先生は講座の中で、胃が嫌う食べ物についても触れてくださいました。
甘いもの、冷たいもの、味の濃いもの、小麦製品、乳製品。
手軽で便利だからと日々食べ続けていたものばかりでした。
また、弱った胃を修復する食材も紹介してくださり、その中にとろろがありました。こちらは、平日は毎日食べて、週末はお休みするルールです。胃が修復すると、水はけの良いカラダになるのだそうです。余分な水分を捨てることができるカラダ、むくみのないカラダになるのです。
自分の胃を弱らせていた原因が、自分の選択した食べ物だったことを自覚できた私は、甘いものルールに加えて、胃が嫌う食べ物をお休みすることを決めました。家族には強要せず自分だけのルールにすることも「食事の学校」の約束でした。メニューも自分のカラダを軸に考えます。いつも家族中心のメニュを考えていた私が、自分のために献立を組み立てる毎日。カラダもココロも喜んでいるのがわかりました。
気がつけば、胃が痛くならない日が増えていました。食べても胃が痛くならない日々。結果が出てきたらますます楽しくなってきます。今日はどんなおかずを作ろうか、カラダは何を食べたがっているかと思いを巡らせます。キッチンは私の研究室になっていきました。
季節が真冬になると、冷えが辛くなってきました。「食事の学校」に入校するまでは、自分が冷え性だという自覚すらありませんでしたが、カラダに意識が向き始めると足の冷えが気になり出しました。同時に胃の痛みが再燃してきたのです。
足からの冷えが胃まで上がってきて胃痛になっていたことも、ようやく理解することができました。
原因はわかったものの、ケアする方法はあるのだろうか?
体調報告の際、先生が教えてくださったことは、ミニカイロのススメでした。
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