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孤独な夜に聴くと頭がおかしくなりそうな歌5選
どーも、ササクマです。
近年、「夜好性」なるワードが注目されているようですね。
夜好性 = 名前に「夜」を連想させる単語が入るアーティストのファンの総称。『ヨルシカ』『ずっと真夜中でいいのに。』『YOASOBI』など。
なぜ夜が人気なのでしょうか? もう既に誰かがやってそうな発想ですが、試しに名前を朝とか昼に変えてみましょう。『アサシカ』『ずっと真昼間でいいのに。』『ASAGAERI』…………。
うーん、悪くないんじゃない?笑
でも基本、音楽ってのは夜に一人で聴くものだったりしますよね? 音が漏れないようヘッドホンを装着すれば、意識は外界から遮断され、自分だけの精神世界に浸れます。
集中力が高まっている中、上記に挙げた夜アーティストの歌を聴いてごらんなさい。静かで優しい情景が浮かぶメロディ、小刻みに浮き沈みする音波のリズム、無味無臭の透き通る歌声がスッと耳に入ってきます。
とてつもないヒーリング効果です。子守歌かよって思うくらい、そのままベッドで深い眠りにつけます。いや、知らんけど。
私は一日が終わる夜、満足した気分で眠れません。日曜の夜とか憂鬱だし、明日が不安でしかない。その不安を埋めたくて創作活動しちゃったりしてます。
なので今回は、孤独な夜に聴くと創作意欲が掻き立てられるような音楽を選曲しました。ただ私が紹介したいだけです。では、どうぞ。
Ⅰ. 銀河 / フジファブリック
「タッタッタッ、タラッタラッタッタ」
擬音みたいなものを歌詞にして歌う? すごい独特な世界観が曲中に漂います。
また夜に友達?と協力して、親に内緒で家出するみたいな、背徳感と疾走感が入り混じる不思議な冒険心がわく。
U.F.Oの軌道に乗って あなたと逃避行
夜空の果てまで向かおう
「天体観測」とかのラブソングじゃなくて、SF好きな仲間とU.F.Oを見に行こうとする純粋さに惹かれます。
それに、あくまでU.F.Oは名目であって、想像力の塊です。本当に追い求めたい世界『銀河』へ向けて、脳みそがフル稼働し始めました。
この歌を夜中に聴くと、得体の知れない何かに攫われてしまうような、浮足立つ感覚に陥ります。
Ⅱ. 革命 / MOROHA
飲み会の帰り道に必ず聴きます笑
歌ってかもう、魂の叫びですよね。本当に音楽なのかっていう異質さが、この歌に対する説得力を持たせています。
この街で迎えた六度目の春
今年こそ? 来年こそ?
何年生きれるつもりで生きてきたんだ!
今日が終わる いや今が終わる
そう思えた奴から明日が変わる!
こんなん言われたらもう、やらないと!!!!
酒飲んで寝てる場合かよ! たった一行でもいいから、弛まず書き続けないとダメだ!! 今この暗闇に光明を描いてやる!!
そんな焦燥感と、やる気に掻き立てられるような一曲です。
革命起こす幕開けの夜。
Ⅲ. 深夜高速 / フラワーカンパニーズ
死にたいとか、殺したいとか思った時に聴きます。
高速道路を深夜に走る状況。ひとりひとり思い浮かべる情景は異なるでしょうが、バンド的にはツアーを回っている最中でしょうか?
夢に向かって走り出したはいいものの、夢に近づけないどころか目的地もわからず、真っ暗闇の中を手探りで進むしかない不安を感じます。
夢の中で暮らしてる 夢の中で行くていく
心の中の漂流者 明日はどこにある?
夢を目指しているからこそ、それが叶わない苦悩があります。さっきから夢、夢、夢と、夢追い人である自分に酔ってるだけかもしれませんが、ただ見たこともない場所へ辿り着きたかっただけなんです。
生きててよかった。
そんな夜を探してる。
Ⅳ. クロノスタシス / きのこ帝国
「ねぇ、”クロノスタシス”って知ってる?」
意中の女性と遊びに行った日の夜、帰途を歩く街中で上記の質問を投げかけられました。
曲の存在を知らなかった私は、まんまと素直に「何それ?」と聞き返します。すると彼女は、「時計の針が止まって見える現象のことらしいよ」って答えるんです。
へぇ~~…………だから何??
なんで今そんな話をするんだと思いながら、私は女性に告白してフラれました。
いや、いける雰囲気だったじゃん!!!!
真っ直ぐ家に帰ったら鬱すぎて死ぬと判断した私は、新宿のゴールデン街で酔い潰れます。夜明けを待ちながら”クロノスタシス”と検索し、この曲の存在を知りました。
今この時間が止まって欲しいっていう、暗示だったんですね。すげぇ遠回りに断ってくるじゃん。あの日の夜は確かに吐きたくなるほど綺麗でした。
現在も「クロノスタシス」を聴くと、時が止まった夜を思い出して感情が爆発します。
Ⅴ. 予襲復讐 / マキシマム ザ ホルモン
はい、毎度お馴染みの『マキシマム ザ ホルモン』です。
従来のホルモンらしからぬ、冒頭の語りとサビの合唱。10代の頃に受けた理不尽、恥辱、侮蔑、暴力、それら負の感情が沸々と込み上げてきます。
こんな歌を孤独な夜に聴こうものなら、ずっと眠れなくて気が狂いそうです。嗚呼、復讐したい。
嗚呼。我々は過ぎた すべての恨みを晴らして 生きるのも辛いから
まだ血を帯びたまま この胸の殺された想いを
ぶっ生き返したいんです
今まで押し殺していた感情、情熱、思い出もすべて音楽で生き返らせる。割り切った大人になんてなれないから、いつまでたっても心は少年時代に捕らわれたまま。忘れることなんてできない。想像を絶する辛さ。
まさに身を削る行為。大好きだけど精神が摩耗するので、ここぞという時に聴きます。もう創作することでしか救われません。
さぁ、ここからは嗚呼……!
ただ忌々しい あの過去の痛みを
許すだけなのです
痛みから解放されたいなら、もう許すしかない。しかし、本当に許せるのか? 許しちゃっていいのか? 許し、許される難しさに苦悩しながら、まだ答えの出せない命題を創作にぶつけます。
まとめ
「孤独な夜に聴くと頭がおかしくなりそうな歌5選」いかがだったでしょうか?
ちなみに、サムネイル画像は『サカナクション』の「スローモーション」です。インスタから拝借しました。
他にも『ポルノグラフィティ』の「今宵、月が見えずとも」とか、『amazarashi』の「命にふさわしい」とか、夜にピッタリでおすすめしたい曲はたくさんあります。人によってお気に入りも違うことでしょう。
なぜ、私たちは夜に惹かれ、夜を歌うのか?
それは人間が結局なところ孤独な生き物だからです。
でも、夜なら孤独を分かち合うことができます。
ひとりだけども、ひとりじゃない。
私だけがnoteやら何やら書いているわけじゃなくて、どっか遠くで同じく現実を超えようとして創作している人がいます。
その存在を感じさせる歌を聴くことで、孤独な夜でも安心や、活力を得られるのではないでしょうか?
とりあえず、これを書き終えた私は寝ます。遊戯王やろ。
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