リモートでのコミュニケーションのあり方を考える。急速な環境変化に私達はどう適応していくか。
在宅ワークになって1ヶ月以上がすぎました。
最初こそ調子がよかったものの、徐々に疲弊してきました。
最初の1週目は 「在宅で仕事なんて無理よ。」
2週目になって 「在宅慣れてきたぞ。いけそう!」
3週目 「なんで会社行ってたんだっけ?ずっと在宅でいいじゃん。」
4週目 「なんか…色々うまくいかない。しんどいかも。」
いま 「辛い。疲れた。もうがんばれない。」
前半は、会社に行かないことで通勤等から解放されて自由な時間が確保できたと思い浮かれていました。
在宅の作業環境を快適にするために色んなガジェット等を買い集め楽しんでいました。
しかし、その間でも小さなストレスは感じていたのです。
例えば、Zoomミーティングで毎回発生する音声トラブル。「聞こえません」と何度言ったことか。
間髪入れずに行われる連続ミーティング地獄。
ミーティングでの批判・反論・蔑み。
ハイコンテキストで意味がよく分からないテキストでのやりとり。
そういった小さなストレスがどんどんと積み重なり、いま、とてもしんどいです。
原因を探ってみる
職場から在宅へと環境が変わり、なぜこんなに疲弊してしまったのか。
空気の読み合いと雑談
職場でチームの人と実際に会えていたときは、相手の些細な表情や雰囲気から感情・空気を読み取って、それなりに上手くコミュニケーション取れていたんだと思います。
しかし今は、ディスプレイ越しでしか相手と話せません。
Zoomミーティングでディスプレイに向かう私達は、スイッチをオンにしている状態。オフの姿は見えません。
職場にいたときは、ミーティング以外の時間でもみんなの様子が見渡せて、なんとなくの雰囲気は分かります。
疲れている、元気そう、機嫌が悪そう、楽しそう、など。
そういった雰囲気を読み取り、雑談をしてコミュニケーションを重ねていたのです。
雑談って、大事だったんだなあと思い知らされています。
移動時間がなくなった
職場では、会議室から会議室へと移動する時間があり、その時間でメンバーと雑談をしたり、または自身の思考整理などができていました。
リモートでは、Zoomを使えば秒で次のミーティングに移れます。
「移動時間」がなくなったのです。
昨日NewsPicks動画内で「移動時間は休憩だった」という言葉があり、すごく腑に落ちました。
前のミーティングの内容を自分の中やチーム間で咀嚼するような時間もなく、別の議題へと移っていくのです。
ハイコンテクストだった職場時代
また、職場にいたときは会話がとてもハイコンテクストでした。
何かテキストで依頼をするときも、大まかな内容が伝わればよかった。
補足は口頭ですればよかったから。
リモートではそうはいきません。テキストで何か伝えるときは、分かりやすくかつシンプルに、確実に伝わるように、伝える側が努力をしなければいけません。
そうしないと、聞いている側が「どういうこと?」というストレスを受けます。
リモートではローコンテクストを意識しないといけません。
これからどうするか
だらだらと書いてしまったのですが、つまるところ、これまで職場にいたときの感覚のままでコミュニケーションしていてはダメだいうことです。
リモートでのコミュニケーションの難点をしっかりと理解し、それを補う努力をしなければなりません。
・雑談の欠如
・移動時間の欠如
・相手の感情の読み取り困難によるケア不足
・ハイコンテクストからローコンテクストへ
ストレスマネージメントへ
少し前までは「タイムマネージメント」の時代であったが、これからは「ストレスマネージメント」の時代である、ということが言われています。
ストレスのない状態で楽しみながら仕事をして、生産性やクリエイティブ性を発揮していく必要があります。
そんな中でのコロナ禍による、急激なリモートワークへの移行。
急激な環境の変化は、多くの人に大きなストレスがかかります。
そのことを理解し、できる限りのストレスを減らせるように努力し、みんなで新たな環境に適応していかねばなりません。
まずは、自分のケアから。そして、周りの人たちへ。